「GAFA」(ガーファ)という言葉を耳にしたことがあるだろうか。経済記事などでよく出てくる単語で、米国の大手IT(情報通信)企業の頭表記を並べたものだ。グーグル(G)、アップル(A)、フェイスブック(F)、アマゾン・ドット・コム(A)。世界最大とも言える巨大企業だ。
名前は聞いたことはあるが、IT業界の話―と思いがちだが、この4社は私たちの生活に深く入り込んでいる。むしろ欠かせなくなった、と言っても過言ではない。
例えば、分からないことをパソコンやスマートフォンで調べる時は「グーグル」の検索を使う。若い世代では「ググる」という言葉さえ定着している。本紙記事の中でも「SNS(インターネット交流サイト)で発信」という表現はよく登場する。そのSNSの代表がフェイスブックだ。ネットを介して情報を発信、相互にやりとりできる。
巣ごもり状態が続いてネットで商品を購入することが当たり前になった。アマゾンのサイトを開けば、衣類や食料品から本、中古車まで必要な物は何でも買えてしまう。とても便利だ。
その便利さは生活とかけ離れた場面でも活用されている。ロシアのウクライナ侵攻で、グーグルはウクライナに空襲警報や避難情報を提供している。防衛に情報戦略は欠かせなくなった。情報をめぐる手段の追求はどこまで続くのか。何気なく使っている「GAFA」が、あらゆる世界を変えてきている。(昭)









