東胆振5選手全国切符つかむ―北海道卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部

北海道菊卓会の(左から)藤田、近田、近森

 小学年代個人シングルスの北海道卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部が5月14、15両日、深川市総合体育館で開かれ、東胆振のクラブに所属する5選手が全国大会(7月、神戸市)切符をつかんだ。5、6年生のホープス男子で苫小牧勢として9大会ぶりの頂点に立った苫小牧市の北海道菊卓会の近田蓮(澄川6年)は「最後まで諦めない試合ができた」と胸を張った。

 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに開催された北海道卓球連盟主催の一戦。ホープス、カブ(3、4年)、バンビ(1、2年)の男女6部門でトーナメント戦が行われ、各部門上位6人に全国出場権が与えられた。

 近田をはじめ、最多3人が全国切符を決めた菊卓会。カブ女子の藤田小百合(泉野3年)が準優勝、近森なつの(緑4年)が代表決定戦の末6位となった。

 初の全国切符獲得を最高位で飾った近田は「優勝した実感はあまりない」と冷静。はとこに当たる日本代表の丹羽孝希(スヴェンソン)=苫小牧市出身=、日本卓球リーグ1部日野キングフィッシャーズに所属する西康洋(佐藤クラブ卒)=むかわ町出身=など一流の歴代優勝者と肩を並べた。

 ハイライトは準々決勝の新津臣哉(札内クラブ)戦。1月の学年別大会で逆転負けした因縁の相手に1―2と追い込まれたが、「そこで我慢することができた」と第4セット以降を連取し3―2で下した。「全国大会はまず予選リーグを突破したい」と力を込める。

 藤田は上級生との相次ぐ対戦をもろともせず2位。前回初挑戦の全国大会ではバンビ女子でベスト16入り。「今回はベスト8が目標」だ。

 代表決定戦で山田咲綺(スマイルクラブ)に3―1で勝利し、悲願の全国出場をかなえた近森は「すごくうれしい。サーブがうまく効いた」と喜ぶ。菊池吉幸代表が「普段から真面目に練習を重ねてきた成果」とたたえる努力家だ。

 安平町の佐藤クラブの佐藤裕眞(早来4年)はカブ男子で3位。勝つと全国出場が決まる谷祐真(エレッズ旭川)との準々決勝では「やっと自分のプレーができた」と持ち前の力強いフォアショットがさえ、フルセットの末3―2で勝利した。

 苫小牧ジュニア勢としては実に9年ぶりの全国出場をかなえたカブ男子3位の及川竜典(大成4年)。強化してきたフットワークでボールを懸命につなぎ、「ドライブショットもサーブもいいコースに決めることができた」。泊谷次郎代表は「努力家で試合中の修正力も高い。もっともっと強くなってほしい」と期待した。

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