憲法を学ぶ苫小牧市内の学習サークル「憲法からいのちと生活を学ぶ会」はこのほど、室蘭工業大学大学院の清末愛砂教授(50)を講師とした憲法講話会を市文化交流センターで開いた。市民ら約70人が講話に耳を傾け、憲法を生かした平和の実現について考えた。
清末教授は、ロシアへのウクライナ侵攻を例に挙げ、防衛や自衛のためと称する戦争は残酷な行いを正当化する危険な行為と強調。日本国憲法9条は立憲主義に基づき、ロシアのような軍事侵略を認めないために存在していると説いた。
かつての軍事主義国家では男性支配による家制度が土台になっていたが、家庭における個人の尊厳と両性の平等を定めた憲法24条によって解体され、「軍事主義の維持に必要な家庭秩序や男性支配のイデオロギーが否定された」とした。
その上で、権威主義的な環境下での家庭内の暴力こそが社会の暴力をつくると指摘。憲法の起草に関わったとされる連合国軍総司令部(GHQ)民政局スタッフ、故ベアテ・シロタ・ゴードンさんの「女性が幸せになることが日本社会に平和をもたらす」という考え方が憲法24条に生かされていることを紹介し「ジェンダーの平等なくして平和はない。9条だけでは平和は達成されず、9条と24条を合わせて生かしてこそ平和の達成に近づく」と述べた。
















