任期満了に伴う苫小牧市長選(12日告示、19日投開票)は、無投票が確実視される。出馬を表明したのは5選を目指す現職の岩倉博文氏(72)のみで、立憲民主党も3日までに、候補の擁立を正式に断念した。告示まであすで1週間。無風となれば、前回(2018年6月)から連続となる。
立憲民主党苫小牧支部代表の沖田清志道議は苫小牧民報の取材に対し、「対立軸を示せなかったことに責任を感じている」と見送りを明らかにした。同支部は昨年から複数人に出馬を打診したが、全て断られた。ぎりぎりまで市内の会社員男性の擁立を模索したが、支援関係団体との調整が付かなかったという。
沖田道議は2回連続で候補者を擁立できなかったことについて「擁立の仕方がどうあるべきか、議論しなければならない」と説明し、今後の市政に対しては「市議会などでチェックしていく」と述べた。
日本共産党苫小牧地区委員会(西敏彦委員長)は5月28日、擁立断念を決定した。同委員会も昨年から、札幌市の弁護士や苫小牧市の団体役員ら複数人に出馬を打診したが、実らなかった。西委員長は「有権者からの期待に応えられなかったことが、本当に悔しく、申し訳ない」と無念さをにじませ、党員の高齢化などを挙げて「地力の弱さがあったかもしれない」と振り返った。
一方、岩倉氏は5月22日に若草町で事務所開きを行い、選挙準備を着々と進めている。企業や団体からの推薦状は6月1日現在で約100枚集まり、最終的に前回並みの約200枚となる見通しだ。連合後援会の市町峰行幹事長は「候補が政策を戦わせ、有権者の判断を仰ぐべき。選挙はあった方がいい」と話し、「最後まで相手が出る前提で準備に取り組む」と気を引き締めた。
市選挙管理委員会は3日、投票所入場券9万6830枚を郵便局へ引き渡し、各家庭には6~10日に届く予定。市選管は「入場券を使わなくなる可能性もあるが、ご理解いただければ」と話す。ポスター掲示板も11日までに市内253カ所に設置するが、表面に板を重ねて貼れるようにし、7月10日投開票が有力視される参院選に流用する予定だ。
















