部活動改革

部活動改革

 小学生時代、学校に野球部があった。監督・コーチも教員で、学校対抗の大会もあった。今は小学生の野球部は少年団へ移った。

 スポーツ庁が主導する有識者会議が中学校の運動部活動改革の提言をまとめた。公立中学校の部活動の休日指導を民間団体に移行するという。背景には少子化や教員の負担軽減などがある。

 40年ほど前、中学校、高校の部活動に休養日の概念は少なかった。天気さえ良ければグラウンドが使える野球部は、平日休みなし。土日曜日も一日練習が常態化。顧問の負担の大きさは容易に想像がつく。

 提言は近くスポーツ庁に提出される見通しで、2023~25年度を改革集中期間に位置付けている。移行先は総合型地域スポーツクラブなどが想定され、外部の人材が指導に当たることになる。将来的には平日の移行も視野にある。 

 巷間(こうかん)の反応はさまざまだ。「指導者によっては高い技術を教えてもらえるので歓迎」「少年団を見ると、明らかに行き過ぎた指導がある。教育的な指導が優先」など。

 ある教育関係者は「部活動の指導をしたくて教員になった人もいる。まちの規模、指導者の数、種目などを考えてシステムをつくり、運用していくまちの工夫が問われる。課題は多い」と指摘する。部活動にとどまらず、地域全体のスポーツ文化振興の視点も必要か。苫小牧市はどうする? (高)

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