空手道の極真会館苫小牧道場に所属する西原諒(苫小牧工業高1年)、大久保日向(沼ノ端中1年)がこのほど、極真会館韓国支部主催の第3回リモート国際形選手権大会各部門で準優勝した。実力がある世界の同学年選手に、日本が誇る武道の「質実剛健」を証明。指導する冨●【99cb】泰至北海道支部長は「これを機会に海外に目を向けて、空手道を広く伝えられる選手になってほしい」と期待を寄せる。
大会には日本、韓国、ルーマニア、ギリシャなど各国内大会の成績優秀者ら200人ほどが年代別の男女各部門に参加した。形の演武を動画撮影し、主催の韓国支部に提出。厳正な審査の上、順位付けされた。
西原は16歳男子、大久保は12歳男子にエントリー。ゆったりとした動きから力強い突きや蹴りを繰り出すのが特徴の「最破(サイハ)」を共に選択し、5月上旬に練習拠点の住吉コミュニティセンターで道場仲間が見守る中、撮影を行った。
国内の形大会で優勝経験も持つ西原は「リモートだけど、先生や仲間が対面の試合と同じような雰囲気をつくってくれたおかげで、最善の形ができた」と感謝する。
演武では体の重心を低く保つことや、一つ一つの動作を流れるように行うことを意識した。「とても自信を持っている」と冨●【99cb】支部長が評価する形の名手。西原は「次は優勝したい」と意気込む。
「国際大会で成績を残せてうれしい」と笑顔を見せたのは大久保。気負うことなく程よい緊張感を持ちながら、サイハらしい力強さをうまく表現することができた。
姉の影響で3歳から道場に通う。「ここ数年で一気に成長した。ひたむきに努力を重ねてきた結果」と冨●【99cb】支部長も好成績を喜ぶ。
空手道の基本となる形のさらなる鍛錬はもちろん、相手と技を掛け合う組手にも力を入れる。「形の経験を組手にも生かせるようにしたい。まずはパンチ力を強化する」と語った。

















