苫小牧市高丘の樽前山神社(永井承邦宮司)は13日、樽前山(1041メートル)の外輪山にある奥宮の大改修に着手した。2018年9月の胆振東部地震で崩れた鳥居や老朽化した石室などの資材をヘリコプターで運び、1週間程度で工事を終える計画。永井宮司は「新型コロナウイルスの影響で作業が遅れ、とても心苦しかった。1日も早く立派な奥宮でお参りしてもらいたい」と語る。
同神社保管の資料によると、奥宮は山の安全を祈念して1928年に木造で建立された。溶岩ドーム南側の外輪山に位置し土地は当初、国有境内地として借り受けていたが48年の売り払い申請後、49年3月に購入。同山の中でも特別な一角となっている。52年、コンクリート造りに建て替えられた。
新しい鳥居は高さ約2・4メートル、屋根に当たる笠木は約3・2メートル。特殊なコンクリートを使用し、以前よりも強度を高める。永井宮司は「山頂は風速40メートルの風が吹く上、冬は雪に覆われるため、厳しい環境に耐えられる工法を選んだ」と言う。
「樽前山神社奥宮」と記した全長1・5メートルの「社号標」や改修工事の経緯を追記した説明看板も設置する。
石室の老朽化した外壁や内壁などの修繕も予定しており、工事中、ご神体は一時的に高丘の樽前山神社に移すという。
一連の工事関連資材は計5トンあるが、同日中にヘリコプターで10~15回に分け、頂上まで運び入れる計画。作業は登山者の多い土日を避けて進める。
大改修は、25年の御創祀(ごそうし)150年に向けた記念事業の位置付け。永井宮司は「コロナで総代会を開けず、作業が遅れてしまった。奥宮に愛着を持つ登山者もおり、できるだけ早く立派になった状態を見てもらいたい」と話していた。



















