円相場が13日の東京市場で一時1ドル=135円台前半に急落し、日本の金融システム不安が円売り材料となっていた1998年10月以来、およそ24年ぶりの安値を付けた。日経平均株価は前週末比800円を超す値下がりで2万7000円割れで終了。長期金利の指標となる新発10年物国債も売られ、流通利回りは一時、年0・255%まで上昇(債券価格は下落)、東京市場は為替・株・債券がそろって売られるトリプル安の展開となった。
98年は日本経済が金融システム不安の影響で景気後退局面に陥った時期で、円安が急激に進行。政府・日銀は円安が146円台まで進んだ98年6月に円買い・ドル売り介入に踏み切ったが、その後は円安を阻止する介入は行っていない。
13日の外為市場では、米国の積極的な利上げに伴う日米金利差の拡大を見込み、低金利の円を売ってドルを買う動きが優勢となった。前週末に発表された5月の米消費者物価指数の上昇率が前年同月比8・6%に高進したことがきっかけ。米利上げペースが加速するとの見方が強まり、米長期金利が上昇。市場関係者によると、東京市場で円は一時135円22銭程度まで下落した。
日銀の黒田東彦総裁が同日午後の参院決算委員会で急速な円安について「経済にマイナスで望ましくない」と発言すると、円は買い戻され安値からは持ち直した。午後5時現在は134円59~60銭と前週末の午後5時と比べ98銭の円安・ドル高。財務省、金融庁と日銀の3者は10日、急速な円安を「憂慮している」と異例の声明を公表して市場を強くけん制したが、効果は限られた形だ。
13日の日経平均の終値は前週末比836円85銭安の2万6987円44銭。5月27日以来、約半月ぶりに2万7000円を下回った。株式市場は、米国の利上げ加速が景気を冷やす可能性を警戒。都市封鎖の解除が進む中国で新型コロナウイルス感染が再拡大する懸念もくすぶり、「リスク回避の動き」(大手証券)が株安につながった。
債券市場では、新発10年債利回りが金利上昇の上限として日銀が許容している0・250%を上回り、2016年1月以来の高水準となった。
















