サッカーのキリンカップは14日、大阪・パナソニックスタジアム吹田で行われ、国際連盟(FIFA)ランキング23位の日本は同35位のチュニジアに0―3で敗れ、優勝を逃した。
日本は0―0で迎えた後半にPKで先制され、守備陣のミスなどから追加点を奪われた。ワールドカップ(W杯)カタール大会に出場するチュニジアとの対戦成績は日本の4勝1敗となった。
これで6月の4連戦は終了。今後は7月の東アジアE―1選手権に国内組で臨み、9月には海外組も含めたフルメンバーで欧州に遠征する予定。
3位決定戦はガーナがチリをPK戦で下した。
問われるサイド攻撃
チュニジアはW杯本番で前回優勝のフランス、欧州選手権4強のデンマークと同組に入る。FIFAランキングで上位に当たる日本との一戦を重要視しており、4連戦の最後となる日本にとっても、強度の高い試合が期待できそうだ。
ブラジル戦では攻撃回数が少なかった主力組が、本来の力を発揮できるか。伊東と南野は自らの特長を生かしながら、味方を生かす連係でもゴールへ迫りたい。交代策では堂安を中盤、久保を前線のサイドに置く形を試しても面白い。
守備はここまでの3試合で3失点。いずれも自陣でのパスミスが直結した。後方からボールをつなぐ試みの中ではあったが、W杯では命取りとなる。「細心の注意を払い、意識を高める必要がある」と吉田。課題を踏まえ、無失点でしのぎたい。
連戦中はいずれも4―3―3の布陣でスタートし、選手の組み合わせの確認に重点を置いてきた。離脱者を除いて出場がないのは、負傷明けの冨安とGK大迫だけ。森保監督は「チームのオプションを増やせるように考えたい」。全体の底上げを図りながらも、最後まで新たな融合を探る。

















