苫体育協会前専務理事・桝川順司さん死去―スポーツ発展に貢献

苫体育協会前専務理事・桝川順司さん死去―スポーツ発展に貢献
桝川順司さん

 苫小牧市体育協会(現苫小牧市スポーツ協会)前専務理事で、王子製紙アイスホッケー部元監督の桝川順司さんが13日、病のため83歳で死去した。2002年に苫小牧市体育協会専務理事に就任し、16年まで専従しながらスポーツ発展に力を尽くした。

 苫小牧市出身。苫小牧東高在籍時にはアイスホッケー部と兼ねて野球部に所属し、1957年に甲子園球場で行われた第29回選抜高校野球に投手として出場した。58年に王子製紙苫小牧工場入りし、硬式野球部とアイスホッケー部両方に入部。ホッケーではFWとして現役時代を過ごした。

 69年からアイスホッケー部の指導スタッフとなり、故本間信一さんの後継者として74~79年に監督を務めた。旧ソ連から外国人選手の先駆けとして入部したV・スタルシノフさんらの実力を融合して日本リーグ隆盛期に勝利を重ね、強豪の礎を築いた。

 昭和から平成にかけて代表(全日本)の指揮も数多く担当し、76年のインスブルック五輪でコーチに就いた後は世界選手権や91年の札幌ユニバーシアードまで数々の国際大会で監督も務めた。日本アイスホッケー連盟(日ア連)監事などのほか、苫ア連副会長を歴任した。

 この間、企業人としては王子製紙人事部上級調査役、王子サービスセンター常務取締役などの職務に当たった。2011年には文部科学大臣表彰を受賞した。

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