男子5000メートル・廣田2位、井上5位入賞―高体連陸上

男子5000メートルで力走する道栄の廣田=16日、釧路市民陸上競技場

 第75回北海道高校陸上競技選手権大会第3日は16日、釧路市民陸上競技場で男女9種目の決勝が行われた。男子5000メートルの廣田陸(北海道栄3年)が14分45秒81で2位。井上寛大(同)は15分7秒95で5位入賞を果たした。
 女子円盤投げの中島愛梨(厚真1年)は34メートル87で3位に入り、全国高校総体出場を決めた。
 関係分の決勝結果は次の通り。
 【男子】
 ▽5000メートル (2)廣田陸(北海道栄)14分45秒81(5)井上寛大(同)15分7秒95▽やり投げ (8)大高琉羽(苫小牧東)46メートル87▽走り高跳び (8)ローズ泰陸(苫小牧東)1メートル80
 【女子】
 ▽円盤投げ (3)中島愛梨(厚真)34メートル87

― 廣田、悔しさ残す
 大健闘の2位も、道栄の廣田に笑顔はなかった。前回大会覇者で駅伝部の先輩、森(現東京国際大1年)=苫小牧市出身=に続く優勝を狙ったが、足の故障もあり「思った以上に体が動かなかった」と悔しさをにじませた。
 14日の1500メートルで27年ぶりに大会記録を更新した東海大札幌の後藤(3年)がレースをけん引することは想定していた。スタート直後から仕掛けた難敵をぴたりと追走。「いつもなら対応できるペース」と振り返ったが、2000メートル付近から徐々に離され、最後は10秒近い差をつけられた。
 予選(15日)前日から体が重く感じていた。決勝になれば好転すると期待したが「ついていくのがやっとで、きついきついとマイナスな思考になってしまった」。
 森や藤本(現帝京大1年)といった頼もしい先輩たちは、苦しい場面でもう一段ギアを入れられる選手だった。「今のままじゃいけない。悪いところを突き詰めていって、高校総体では必ず決勝に行きたい」と気持ちを新たにした。

―井上、初の総体切符も「うれしさ半分」
 第2集団でレースを展開した道栄の井上は、残り1周400メートルのスパート勝負で競り勝ち、初の高校総体切符をつかんだ。「ラストには自信があった」と胸を張る。
 ただ、「うれしさと悔しさが半々」。スタート直後、チームメートの廣田らが先頭に躍り出た際「追走しない選択をしたのは気持ちで負けていた証拠」と反省する。
 昨年は室蘭支部予選を突破するも、続く道大会はけがで出場を辞退。一方の廣田は1500メートルで高校総体の舞台を駆け抜けた。5000メートルの持ちタイムも廣田が上だが「全国では陸(廣田)と一緒に決勝に行って、そこで勝ちたい」と闘志を燃やした。

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