値上がり

値上がり

 この数カ月でモノを値上げする記事が何本掲載されただろう。紙幅の関係で載り切らなかった記事も多い。記事のタイトルを考えるたびに気が重くなる。値上げラッシュは昨年から続いていたものの、しばらく止まりそうもないという情報にがっくり気もめいる。

 信用調査会社の調査では食品の主要メーカーが今年中に値上げするのは1万点以上になり、その値上げ幅は10%を超えるという。7月もパンや一部の缶詰、8月はカレーのルー、10月には飲料各社が清涼飲料水やビールの価格値上げを発表している。あのユニクロも秋冬の主力商品を値上げする。

 これだけ幅広い業態での価格上昇の理由はさまざまだが、燃料高騰による物流コストが上がり、ロシアのウクライナ侵攻で両国が主産地になっている小麦などの国際価格が跳ね上がる。輸入品が多い日本に円安の急伸はさらに追い打ちを掛けた。

 家計へのダメージがじわじわと効き始めているにもかかわらず、6月分の年金支払い額は減額になっている。実際の支払い額は保険料の支払い期間などで異なるが、年金受給者にとってはダブルの痛手。文句の一つも言いたくなる。

 この物価高対策は22日公示される参院選挙の争点の一つ。政権選択選挙ではないものの、各政党の対策をじっくり読みたい。スマホでも簡単に検索できる。夢物語の政策に終わらないのか。市民に寄り添う内容は何か。しっかり見極めたい。(昭)

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