19日投開票の苫小牧市長選は、現職の岩倉博文氏(72)が5選を果たした。多くの有権者が当初の無風観測から一転し、8年ぶりの選挙戦となったことを評価。5期目に臨む岩倉氏に対しては、期待や注文などさまざまな声が上がっている。
「選択する機会ができたのはよかった」と語るのは、北栄町の会社員●【99cb】橋昂平さん(27)。「現職が無投票で5選していたら、マンネリ化が進みそうで心配だった」と打ち明ける。コロナ禍で社会が疲弊している実感があり、新しい市政には「ウィズコロナの時代でもまちに活気を生む政策を」と訴えた。
4月に誕生日を迎え、初の選挙に臨んだ苫小牧工業高等専門学校3年の中野把玖(はく)さん(18)=明野新町=も「せっかく得られた投票権なので、行使できてよかった」と笑顔。「これまでにない政策に取り組んだり、新しい施設を造ったりして、活気あふれるまちにしてほしい」と期待を込めた。
表町の主婦吉田希美さん(38)は、投票率の低さについて「無投票という話が主だった中、ギリギリの日程で選挙に突入したことで、自分は投票に行かなくてもいいと考えた市民が多かったのでは」と分析。「対立候補に投票した市民の思いも当選者に届いていると思う」と選挙戦となったことを評価した。
再選した岩倉氏には、1歳の長女を育児中の立場から「子育て世帯みんなが利用できる独自の子育て支援策が少ないと感じている。医療費の無償化や保育園への送迎サービスなど、他都市で行われている先進事例を参考に、きめ細かな支援策に取り組んでほしい」と訴えた。
一方、春日町のレストラン「トラットリア・イル・デルフィーノ」の店長永井優志さん(45)=明徳町=は「岩倉陣営の街宣車しか走っておらず、選挙戦に盛り上がりはなかった」と冷静。岩倉氏には、コロナ禍に苦しむ飲食店の支援強化を求め、「開業のハードルも高くなっている。市としてもバックアップしてほしい」と述べた。
のぞみ町の佐藤マチ子さん(70)は「(岩倉氏が目指す)IR(カジノを含む統合型リゾート施設)誘致は時期尚早だと思う。目標を持って勉強している子が少ないと感じており中学、高校の教育に力を入れてほしい」と注文。JR苫小牧駅前の疲弊に心を痛める市民も多く、桜木町の畠山実さん(75)は「(早く)旧エガオの再開発に着手し、以前のような活気のある苫小牧にしてほしい」と願った。
















