初夏の陣

初夏の陣

 道端でマリーゴールドが咲いている。この花を見るたびに女性シンガー・ソングライター、あいみょんのあの名曲を思い出す。日が長くなった。夜明けが早い。きょうは夏至を迎えた。

 そんな季節。目前に迫った参院選の前哨戦で、札幌の街頭での取材が続いている。道選挙区(改選数3)は全国有数の激戦区。党本部から幹部や大物議員がテコ入れのため、続々と来道しているためだ。企業・団体を丹念に歩く地上戦、街頭演説などで無党派層に訴える空中戦も活発化。昨秋の総選挙に比べコロナ規制が緩和されたからか、大規模な集会や演説会が増えているのが特徴だ。事実上の選挙戦がヒートアップしている。

 道選挙区の候補予定者は、自民、立憲民主、共産、国民民主の主要4党のほか、諸派などから12人が出馬予定。改選数が減った1995年以降では最多の乱戦模様だ。顔触れは、まさに百花繚乱(りょうらん)。主義主張が異なり、選択肢は広い。与党は自公連立政権の実績を強調し安定した継続を訴え、野党は自民1強政治からの脱却を主張。維新や国民民主の第三極は、与野党から距離を取り、保守中道勢力の支持拡大を訴える。

 ロシアのウクライナ侵攻に伴う日本の外交・安全保障の在り方、物価高騰対策…。争点は幾つもある。SNSも活用し、候補者の訴えに耳を澄ましたい。7月10日投開票へ向け「初夏の陣」の選挙戦が、あす幕を開ける。(広)

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