盲導犬への理解深める 障害者の日常 疑似体験 北海道盲導犬協会から講師 追分高で授業 安平

盲導犬への理解深める 障害者の日常 疑似体験 北海道盲導犬協会から講師 追分高で授業  安平
目隠しの状態で、白杖を使った歩行体験に臨む追分高の生徒

 安平町の追分高校(石若拓哉校長)は21日、学社融合事業の一環として、盲導犬について知識を深める授業を行った。北海道盲導犬協会(本部札幌市)事務部の角田修一総務・普及啓発担当次長を講師に迎え、「生活福祉援助技術」を選択する3年生10人が授業に臨んだ。

 教室で角田次長は、▽真っすぐ歩く▽交差点で止まる▽障害物をよける▽指示された物を探す▽危険な場合は指示に従わない―など、盲導犬になるために必要な訓練内容を解説。盲導犬の活動期間は2~12歳までの10年間とし、「誤解されやすいが、(活動を終えた後も)長生きしている」と説明した。

 また、さまざまな施設において「補助犬の受け入れはまだまだ浸透していない」と現状を伝え、「(目の不自由な人にとって)盲導犬を持つことが目標ではなく、受け入れを拒否されず、社会参加できるようになることが願い」と話した。

 実技で生徒らは目隠しをして手を引かれたり、白杖(はくじょう)を使って歩いたりと、目に障害がある人の日常を疑似体験した。澤口寛樹さん(17)は「周りが見えない不安がある中、人が手引きをしてくれたり、盲導犬がいることで安心感があると思った」と話していた。

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