植苗小中を義務教育学校に 市教委方針、23年4月から

植苗小中を義務教育学校に
市教委方針、23年4月から

 苫小牧市教育委員会は24日、教育委員会会議を開き、児童生徒数が減っている小中併置校の植苗小中学校を2023年4月から義務教育学校に移行する方針を決めた。小中学校9年間の教育を一貫して行う学校で、児童生徒の教育環境充実を図る。市内での義務教育学校設置は初めて。

 義務教育学校は16年の学校教育法改正で、新たに規定された仕組み。小中学校両方の免許を持つ教員を配置し、学校に配置された全教員が子どもたちの9年間の教育に一体となって取り組む。

 市教委は21年11月、規模適正化に向けた「現状と課題」を提示。植苗小中の児童生徒は植苗小が45人、植苗中が29人で小学1、2年と5、6年が複式学級となっている。今後も減少が続く見通しで学習指導の進め方が課題となっていた。

 今年3月に植苗小中学校の保護者32人にアンケートを実施。小規模校でよかったと感じる点として「学校全体の行事や異学年交流ができる」「一人一人が活躍する場や機会が多い」ことが挙げられた一方、「複式学級での授業に不安を感じる」「希望の部活動ができない」といったデメリットを指摘する声もあった。

 将来の植苗小中の在り方については、6割以上の保護者が「小規模校のデメリットを解消し、メリットを生かした教育活動を継続してほしい」と回答した。

 義務教育学校には小中学校の教育課程組み替えなど特例措置が認められるが、他の市内小中学校との差異や転出入のときに未履修の単元や科目が生じることを避けるため、特例措置は講じない方針。通学区域の拡大や区域外通学も開校時点では実施せず、運営状況を見極めながら検討する。

 義務教育学校に移行後も、学級編成基準に基づく複式学級の編成は継続。教科担任制や担任外教員によるサポートで一人一人にきめ細かい指導を行うという。

 12月の定例市議会に学校設置条例など関係条例の改正案を提出予定で今後、市教委と植苗小中学校で新潟県三条市の義務教育学校を視察し、情報収集する。

 市教委によると、胆振管内の義務教育学校は現時点で、伊達市大滝徳舜瞥学校だけだが23年4月に安平町で開校予定の早来学園も、義務教育学校として設置される見通し。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る