昨年夏の東京五輪アーチェリー女子日本代表の中村美樹(29)=ハードオフ所属=が、苫小牧市総合体育館敷地内の屋外アーチェリー場で日々練習に励んでいる。苫小牧市在住の男性との結婚を機に、今年4月に苫小牧市に転入した。目標は2年後のパリ五輪。「環境が変わってもやることは同じ」と闘志を燃やす。
トレーニングは週5~6回。1日約6時間の中で300本以上の矢を放ち、技術・身体の強化に努めている。
6月14日の練習では、入念にストレッチで体をほぐした後、集中した面持ちで的に向かい、中心を何度も射抜いた。「新たな地でどこまでやれるか。五輪代表を勝ち取って金メダルを取りたい」と抱負を語った。
練習した分、結果がついていくる―という中村は「しっかり射れば的の中心に矢が集まるし、ミスをすれば大きく勝敗に影響する。アーチェリーは白黒がはっきりした自分との戦い」と競技の魅力を話した。
今後、国内の社会人大会や実業団大会なども開催が予定されている。「一つ一つの大会で優勝するために、じっくり自分の強化に専念して結果を出したい」と意気込んでいる。

















