駒大苫、鵡川、苫中央 南大会へ―高校野球室蘭支部予選

Aブロック代表決定戦〔苫中央―室蘭栄〕7回に決勝点となる中犠飛を放った苫中央の上野=2日、同

 第104回全国高校野球選手権大会南北海道大会室蘭支部予選最終日は2日、とましんスタジアム=苫小牧市=でA―Cブロックの代表決定戦が行われた。Bブロックは駒大苫小牧が5―0で苫小牧南を下し、9大会連続26度目の南北海道大会(16日開幕、札幌市円山球場)出場を決めた。Cブロックは鵡川が4―2で北海道栄に逆転勝ちし、3年ぶり7度目の支部代表。Aブロックは苫小牧中央が室蘭栄に勝ち、2年連続7度目の南大会に出場する。
 ▽Bブロック代表決定戦
苫小牧南
000000000―0
02010020X―5
駒大苫小牧
(南)佐藤大、山岸―小田島
(駒)伊藤、大森―田中
?小田(駒)
?干上(南)大森(駒)
 ▽Cブロック同
北海道栄
010000010―2
00000022X―4
鵡 川
(栄)川端―大島
(鵡)柏村、後藤―木川
?高松、今富龍(鵡)梶沼、大島(栄)
 ▽Aブロック同
苫小牧中央
011000300―5
000013000―4
室蘭栄
(苫)斉藤優―上野
(室)住吉―佐々木
?佐藤(室)木村(苫)

―駒大苫 支柱の2選手攻守で輝き
 駒大苫が苫南に三塁を踏ませず零封勝利し、南北海道大会進出を決めた。
 打線に2年生4人と1年生1人が名を連ねた「若いチーム」(佐々木監督)だけに、精神的支柱の4番田中(3年)と6番小田(同)が攻守で輝きを見せた。
 小田は二回、1死からセーフティーバントで出塁すると、続く白井の死球も絡めて本盗を含む2度の重盗を決め、「先制点がどうしても欲しかった」と貴重な1点を自らの足でもぎ取った。七回にはダメ押しの2点三塁打も放った。
 田中は正捕手として先発伊藤(3年)をリード。「伊藤がいいテンポで投げられれば攻撃につながる。低めに集めて内野ゴロを打たせた」。2番手の大森(2年)にも「持っているものを出し切れたらまず打たれない」と信頼を寄せて配球を考えた。
 南北海道大会に向け、チームをけん引する2人は「一戦一戦を大切に戦いたい」と声をそろえた。

苫小牧南    打安点
(6)吉原   400
(4)干上   310
  H川田   100
(7)西田   300
(8)奥井   300
(5)佐藤春  300
(2)小田島  300
(3)渡部   310
(1)9佐藤大 310
(9)石川   100
  H土田   100
  1山岸   100
       2930
振 球犠盗残失
1010031

投手  回 安 責
佐藤大 5 4 3
山岸  3 5 2

駒大苫小牧   打安点
(6)藤森   420
(9)成田   410
(3)瀬野   410
(2)田中   410
(8)大石   300
  8小林   100
(4)小田   422
(7)白井   000
(5)酒巻   200
  H5小出  100
(1)伊藤   211
  1大森   210
       3193
振球犠盗残 失
3627100
投手  回 安 責
伊藤  5 2 0
大森  4 1 0

―鵡川、最後まで諦めないプレー貫く
 最後まで諦めない―。鵡川が底力を発揮し勝利をつかんだ。小池監督は「やっぱり野球の神様はいるのかな。厳しい練習にもついてきた選手たちを円山の舞台に連れて行くことが目標だった。頼もしいチームになった」と目を細めた。
 七回に左中間の適時2塁打、八回にも貴重な追加点となる適時打を放ち2打点の活躍を見せた今富龍(3年)は「結果を出せて良かった。応援してくれた方々にも感謝しかない」と話した。
 とにかく明るく前向きに―と帽子に書かれた文字。「この言葉を大切にどんな時でも諦めないでプレーしている」と笑顔。大きな舞台を前に「チーム全員でまずは1勝できるよう全力を尽くしたい」と意気込みを語った。

北海道栄    打安点
(8)梶川   400
(2)大島   410
(9)村司   510
(6)柳原   410
(4)梶沼   411
(7)山下   410
(3)石蔵   301
(5)花見   410
(1)川端   200
  H渡邊   100
  R加藤   000
       3562
振球犠盗残 失
3220100

投手  回 安 責
川端  8 12 4

鵡 川     打安点
(9)今富龍  532
(4)萩原怜  301
(7)萩原爽  210
(2)木川   300
(5)佐藤佳  410
(3)吉田   320
(8)高松   420
(6)石塚   421
(1)柏村   200
  1後藤   210
      32124
振球犠盗残 失
1421104

投手  回 安 責
柏村  6 4 0

後藤  3 2 0

―苫中央、持ち前の粘り発揮
 室蘭栄との激戦。苫中央の渡邊監督は「しびれる展開だった。エースの斉藤も16奪三振と立派な投球、打線もみんなよく振って点を取った」と振り返った。
 渡邊監督が「個性が強い選手が多い中、素直な人柄の良さでよくチームをまとめている」と評価する上野主将(3年)は「負けている時こそ主将、捕手として自分が落ち着いてプレーすることを心掛けてきた」と胸を張る。
 春の大会後から追う展開になっても焦りがなくなった―とチームは成長。南大会に向け「持ち味の粘り強さをしっかり出して、一試合でも多くこのチームでプレーできるよう全員で上を目指していく」と快進撃を誓った。

苫小牧中央 打安点
(4)木村   521
(8)大竹   310
(6)佐藤   410
(2)上野   301
(5)倉橋   400
(9)横野   410
(7)佐々木  410
(1)斉藤優  321
(3)高橋   200
       3283

振 球犠盗残失
1072391

投手  回 安 責
斉藤優 9 7 3
室蘭栄     打安点
(7)高橋   511
(2)佐々木  500
(9)須田   410
(1)住吉   420
(4)大野   410
(3)佐藤   413
(8)田原   200
(6)小倉   110
(5)阿部   400
       3374

振 球犠盗残失
1633082

投手  回 安 責
住吉  9 8 4

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