アライグマ捕獲、過去最多 苫小牧市 21年度363匹 生息数増の可能性も

アライグマ捕獲、過去最多 苫小牧市
21年度363匹 生息数増の可能性も
苫小牧市内で箱わなを使って捕獲されたアライグマ

 苫小牧市で、農作物などを食い荒らす特定外来生物に指定されているアライグマの2021年度の捕獲数が前年度比52匹増の363匹と、過去最多を更新した。捕獲数は近年、増加傾向で市の担当者は背景の一つとして、生息数自体が増えている可能性もあると指摘する。

 市環境生活課は、市民などからわなの貸し出し要請を受けると職員が現場を確認した上、箱わなを設置。アライグマをおびき出す餌は希望者に用意してもらい捕獲できたら、同課の職員が再び出向き、駆除作業を行う。この他、民間業者に捕獲事業を委託しており、22年度は関連予算500万円を計上している。

 同課によると、箱わなによる捕獲は15年度以前は年50匹未満だったが、16~18年度は70匹台まで増加。19年度は92匹(前年度比19匹増)、20年度は160匹(同68匹増)、21年度は194匹(同34匹増)と200匹台に迫っている。

 わなの貸し出し数は毎年50~60台で、22年度は6月末時点で38台。同課の担当者は「農業者に限らず、家庭菜園で被害を受けた市民の利用もある」と言う。

 民間業者による捕獲数はこれまで年間100匹程度だったが、委託期間を4~11月と1カ月間延長した20年度は151匹、21年度には169匹まで増加。1カ月の捕獲数が箱わなによる捕獲と合わせて40匹を超える月も目立ち、「繁殖力が強い動物なので、生息数が増えている可能性も否定できない」と警戒を強める。

 市農業水産振興課によると、同年度の農業被害はデントコーンなど総額69万5000円(前年度比10万円増)だった。

 アライグマは北米から道内にペットとして持ち込まれ、1980年代に逃げ出したり、飼い主が放したりして野生化。環境省が特定外来生物に指定しており、同課の武田涼一課長は「増えすぎると、在来の生き物に影響が出る。生物多様性の観点から適切に対処する必要があり見掛けたり、被害に遭ったりしたら相談を」と呼び掛けている。

 アライグマに関する問い合わせは環境生活課 電話0144(32)6331。

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