KDDI通信障害、市内でも影響 119番通報に支障、配達遅れも  「連絡取れず」市民困惑 アメダス気象データは配信停止

KDDI通信障害、市内でも影響 119番通報に支障、配達遅れも
 「連絡取れず」市民困惑 アメダス気象データは配信停止

 2日未明からのKDDI(au)の大規模通信障害は、苫小牧市内の各方面にも影響を与えた。市消防本部によると、4日午前にかけ、auの携帯電話利用者が自ら119番通報できず家族や知人に要請するなど別の手段で通報したケースが少なくとも6件あったという。

 同本部は3日、市のホームページ(HP)でKDDIの通信障害を周知。緊急時は他社の携帯電話や固定電話から119番通報するか直接、消防署を訪ねるよう呼び掛けた。

 同本部によると、通信障害のため傷病者本人が近くの民家に駆け込んで通報を要請したり、傷病者の友人が公衆電話を探して通報したりした事例もあったという。

 市危機管理室によると、現時点で市の行政サービスへの目立った影響はないという。

 一方、日本郵便は3日、近畿や中国、四国地方から道内へのゆうパック配達の一部に半日~1日の遅れが出ているとHPで公表。通信障害で鉄道貨物のシステムにトラブルが生じ、各駅の荷役作業が停滞しているといい、苫小牧や白老町など東胆振地域にも影響が及んでいる。

 室蘭地方気象台によると、気象庁の地域気象観測システム(アメダス)もKDDIの回線を使用しており、2日から4日にかけて胆振・日高管内全27の観測地点ほぼすべてでデータ送受信の不具合が発生した。苫小牧市内の観測所については2日はほぼ終日、3日も数時間にわたって気温や風速といった気象データが表示されなくなった。

 同気象台は、各観測地点で不足分データの復元を試みるが作業には通信環境が安定してから約2週間はかかる見通しだという。

 音声通話やデータ通信が利用しづらい状況が長期化し、auスマートフォンを利用する市民にも影響した。新明町の造園会社社長長岡直人さん(42)は「突然、接続できないという趣旨の表示が出て驚き、客からは電話がつながらなかったと言われ戸惑った」と述べた。

 苫小牧和光中の女子中学生(13)も「2日からほとんど使えない状態が続き、親との連絡が取れなくて、とても困った」と話していた。

 全国ではATM(現金自動預払機)の一部が一時利用できなくなるトラブルも起きているが、市内の主な金融機関では正常に稼働している。

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