託児や子どもの送迎などの支援を必要としている人と援助できる人を仲介する苫小牧市ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)の2021年度の利用件数は、前年度比637件減の1080件だった。新型コロナウイルス禍で2年連続の大幅減となったが、臨時休校や休園時の託児ニーズは高かった。同センターは感染状況が落ち着けば利用は回復していくとみて、今月下旬から援助者の養成講座を開く。
ファミサポは、支援を受けたい「依頼会員」と援助したい「提供会員」をつなぐ仕組み。託児のほか保育園や習い事での送迎、宿泊を伴う預かり、急な残業発生時など緊急的な預かりに対応しており、利用した際は提供会員に報酬を支払う。
地域住民主体の子育て支援事業として全国で導入され、苫小牧ではNPO法人チャイルドサポートこあらが市の委託を受けて運営。会員数は現在、利用会員1364人、提供会員154人、両方会員27人となっている。
21年度は基本利用が1027件、緊急的な利用が31件、宿泊を伴う利用は20件だった。病児・病後児については体調不良の原因が医師の診断で明確なケースのみ対応しており、鼻水やせきといった一般的なかぜ症状での受け入れを見合わせた結果、2件にとどまった。
コロナ流行前の利用件数は年間3000~4000件台で推移していたが、20年度に前年度比1660件減の1717件と激減。ファミサポの担当者は「コロナ禍で習い事が休みになったり、在宅勤務になったりして利用機会が減ったほか、感染への不安から利用を控えた人も多かったのでは」とみている。
21年度も1000件台にとどまったが、学校や幼稚園、保育園がコロナの感染者発生で臨時休業した際の託児依頼は断続的にあり、担当者は「提供会員の協力で何とか活動を維持することができている」と明かす。
同センターによると、今年度は利用件数が回復傾向にあり、受け入れ態勢強化へ、提供会員の養成講座を26日から8月10日までに6回、市男女平等参画推進センターで開く。20歳以上の市民なら誰でも無料で受けられ、テキスト代(2000円)のみ徴収する。
同センターによると、常時活動している提供会員は20人程度で、新たな担い手の確保が喫緊の課題。担当者は「夕方の時間帯だけ、送迎だけといった限定的な活動でも大歓迎。地域の子どもたちに力を貸してほしい」と呼び掛ける。
講座の申し込み、問い合わせは同センター 電話0144(84)7266。
















