苫小牧市明野新町の苫小牧東病院(橋本洋一理事長・院長)と、千歳市の北海道千歳リハビリテーション大学(森満学長)は、地域医療活動の推進に向けた連携協定を締結した。同院は医療スタッフの専門性強化など、同大は学生の臨床実習の受け入れ先確保など、双方にメリットがある内容で、将来は共同研究も計画している。
両者共に同様の協定を締結したのは初めて。同大前身の北海道千歳リハビリテーション学院時代から、同院が臨床実習生を受け入れている縁で、より連携を深めようと実現した。同大開学の2017年度以降、同院は理学療法士11人、作業療法士5人の実習生を受け入れ、1・2期生の計3人が同院に就職している。
協定締結を受けて両者は連携協議会を設置し、人的交流や情報交換、共同研究を進める。同大が勉強会やセミナーを通して得た最新の知見を提供し、同院がリハビリテーション医療の向上に役立てるほか、同院は学生たちの臨床教育の場として協力する。両者の治療機器や臨床データを融合させた共同研究の実施も展望している。
11日に同院で行った協定締結式で、橋本理事長は「専門大学の力を借りて、新しい分野にチャレンジしていく。多様性あるスタッフが専門的な刺激を受ければ、地域に還元できることも増える」と意欲。森学長も「リハビリテーションの教育研究や健康増進、障害予防の知識を生かし、地域医療の発展に貢献したい」と力を込めた。
共同研究は、同院のロボットリハビリテーション医療、自動車運転に関する評価・治療、MR(複合現実)機器を用いた評価・治療などの分野を考えている。同大健康科学部の信太雅洋学部長は「臨床研究を科学化することは大事。臨床データを集めて共同研究することで、より質の高い地域医療が実現できる」と話している。
















