苫小牧市のバレーボール少年団泉野VCが2、3両日に小樽市立総合体育館で行われた第42回全日本バレーボール小学生大会南北海道大会男女混合の部で苫小牧勢初の準優勝を達成した。団員わずか8人、4年生以下の中学年も戦力にしながら頂点まであと一歩の試合を演じた。主にセッターとしてチームを支えた須藤士輝主将(北星6年)は「声を掛け合って、最後まで助け合ってプレーできた」と語った。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに開催された1枠の全国大会(8月9~12日、東京体育館など)切符を懸けた大舞台。苫小牧、札幌、岩見沢、函館など9地区の各代表がトーナメント戦を繰り広げた。
泉野は初戦の2回戦で千歳少年団(石狩)に2―0と快勝。準決勝では札幌E―Braveに第1セットを奪われるも、第2セットで関口さくら(日新6年)が躍動した。「ここで失敗したらチームの雰囲気がもっと悪くなる。緊張したけど狙った場所にしっかり打てた」と精度抜群のフローターサーブで11点連取に貢献して同セットを奪うと、チームは勢いそのままに第3セットも取り逆転勝ちした。
Blue Wing Fighters(後志)との決勝も第2セットを取り1―1。第3セットはジュースに持ち込んだが15―17で逆転はかなわなかった。「優勝したかった」と須藤主将。それでも高学年や長身選手で主力を固めた相手に堂々と渡り合う姿は目を見張った。滝ひろみ監督は「まさに激闘だった。3、4年生が出場しなければいけない状況で本当によく頑張ってくれた」とたたえた。
次の照準は来年1月の北海道選抜優勝大会(江別市)。苫小牧や道南地区の予選会を勝ち抜く必要があり「これからが本番。6年生がそろう他チームは一気に力を伸ばしてくる」と滝監督は警戒する。須藤主将は「もっと冷静に周りを見ることができるようになりたい」。関口は「相手の状況を見てスパイクを打ち分けたい」とそれぞれ成長を誓った。
同じく苫小牧地区代表として南大会女子の部に挑んだ苫小牧バレーボールスクールは2回戦で涙をのんだ。
関係分の結果は次の通り。
【男女混合】
▽決勝
Blue Wing Fighters(後志)2―1泉野VC(苫小牧)
▽準決勝
泉野VC2―1札幌E―Brave(札幌)
▽1回戦
泉野VC2―0千歳バレーボール少年団(石狩)
【女子】
▽2回戦
山の手SAKURAバレーボールクラブ(小樽)2―0苫小牧バレーボールスクール(苫小牧)
―泉野VCメンバー
名前 小学校 学年 身長センチ
須藤 士輝 北星 6 139
関口さくら 日新 6 164
村上 昊紀 澄川 6 154
小野 陽咲 西 6 150
工藤 尚雄 泉野 4 141
本間 胡桃 泉野 4 129
砂盛 叶羽 泉野 4 139
宮本 和直 北星 3 127

















