帝国データバンク札幌支店は、事業継続計画(BCP)に対する道内企業の意識調査結果を発表した。BCPを「策定している」企業の割合は16・8%で、前年(2021年5月調査)から1・1ポイント減少した。ただ、「現在、策定中」と「策定を検討している」を加えると、「策定意向あり」は46・8%となり、前年比3・0ポイント増加している。
BCPを策定している企業の規模別では、大企業が35・2%だったのに対し、中小企業は13・3%にとどまっている。中小企業からは「典型的な災害を前提とする計画を策定しても、思いもよらない事象が発生することが多い昨今の状況を考えると、どの程度応用できるのか想定しにくい。策定にかかる合理的な時間・費用の確保が困難」(飲食料品卸売)との指摘も出ている。
BCPを「策定意向あり」とした企業の想定しているリスク(複数回答)は、「自然災害」が69・1%で最多。これに新型コロナウイルスなどの「感染症」(55・1%)、「設備の故障」(38・3%)、「情報セキュリティー上のリスク」(32・4%)が続いた。ロシアのウクライナ侵攻の影響で、「戦争やテロ」とする企業も17・6%あった。
こうしたリスクに対する備えで、実施・検討している内容(複数回答)は、「従業員の安否確認手段の整備」(63・3%)がトップ。以下、「情報システムのバックアップ」(52%)、「緊急時の指揮・命令系統の構築」(49・2%)の順。
BCPを策定したことによる効果(複数回答)については、60・9%の企業が「従業員のリスクに対する意識が向上した」と回答。これに「事業の優先順位が明確になった」(30・4%)が続いた。
BCPを策定してない企業の理由(複数回答)では、「策定に必要なスキル・ノウハウがない」(36・8%)が最も多い。以下、「策定する人材を確保できない」(30%)、「必要性を感じない」(27・6%)の順となった。企業からは「少ない社員数なので、日頃からリスクへの備えと対策を共有していれば十分」(建設)との意見も聞かれた。
調査は5月18~31日、道内企業1099社を対象に実施。547社から回答を得た(回答率49・8%)。
















