きのうは3連休真っただ中とあり、新千歳空港の国内線ターミナルビルは、新型コロナウイルス流行前のようなにぎわいだった。駐車場は朝から混雑し、入場まで車列ができるほど。グルメや物販、娯楽施設などが充実する「北海道ショールーム」は、家族連れなどでごった返した。
当方は朝から空港を訪れたが、お目当てはもちろん、国際線で約2年4カ月ぶりとなる定期便の再開。搭乗者数は記事の通り、コロナ前に比べるとまだわずかと言えるが、韓国から久しぶりに帰省する家族を出迎えたり、久々の再会を喜んで抱き合ったりする姿があちこちで見られ、幸せのお裾分けをもらった気分になった。
振り返ると国際線ターミナルビルは、コロナ感染拡大の影響を、最も表現してきた場所だった。インバウンド(訪日外国人旅行者)が姿を消し、土産店はシャッターを下ろし、人の往来そのものがほぼなくなった。昨夏は千歳市がコロナワクチン大規模接種会場に使うなど、かつての隆盛からは考えられない閑散ぶりだった。
今後は海外定期便が徐々に再開する予定で、各方面で「反転攻勢」の声が聞かれる。コロナ「第7波」は急拡大の局面を迎えたが、政府もワクチン接種の進展などを前提に、行動制限を行わない方針だ。各自が油断することなくコロナ対策を徹底し、空港内の闊歩(かっぽ)に象徴される自由を享受し続けられることを、願う。(金)









