苫小牧市は8月、市内で活動しているこども食堂やフードバンクなどの運営資金を支援する事業に乗り出す。物価高騰のあおりを受け経済的に苦しんでいたり、孤立した子育てに悩んだりしている世帯を支える活動に尽力する団体などを国の補助事業を活用して側面からサポートしていく。市がこども食堂などへの活動費を支援するのは初。
支援対象は月1回以上、市内で定期的に開催されているこども食堂など。食事の提供、学習支援を通じ、子どもの居場所づくりや孤立・孤食状態にある子どもを見守る活動を手掛けていることが条件となる。
食料や生活用品の物資支援に必要な物品購入費やそれを対象者に届けるための送料(運搬料)、会場の賃料、光熱費などを1団体当たり50万円を上限に支給する。
市内には現在、休止中を含め10カ所以上の子ども食堂がある。家庭や企業などで不要となった食品を集め、生活困窮者など必要な人に提供するフードバンク活動に取り組む団体もある。それぞれのスタイルで子どもたちを見守り、成長を支える活動を行ってきた。
コロナ禍で保護者の収入が減少したり、感染拡大防止の臨時休校が相次いだりし、子どもたちを取り巻く環境が変化。
これまで以上に地域における子どもたちの見守り活動が重要となっており、市は国の新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付金事業を活用し、こども食堂などへの支援に乗り出すことを決めた。
双葉町でこども食堂を毎週日曜日に開いている、NPO法人「木と風の香り」の辻川恵美代表は「食材などは寄贈されたものを使用しているが調味料の購入や光熱費、家賃などを支払うための資金のやり繰りが大変」と説明。「コロナ下で困難を抱える子どもが増えていると感じている。私たちが子どもたちのために力を尽くす上で活動費の支援は本当にありがたい」と歓迎する。
担当する市こども支援課は「こども食堂を運営する団体などとの連携を強化するきっかけにしたい」と意気込む。
申請期限は28日。事業に関する問い合わせは同課 電話0144(32)6416。
















