投票率

投票率

 元首相が応援演説中に凶弾の犠牲になった参院選から、はや2週間がたった。事件によって注目された投票率は52%で、有権者の半数しか投票に行かなかったという結果になった。

 投票率を上げる試みは近年、いろいろ進められている。身近なところでは、店内での期日前投票会場の開設。買い物ついでに投票できる便利さから、それなりの効果が出ている。

 自分の考えに近い政党名を教えてくれるスマホアプリも登場している。消費税、円安対策など15ほどの重要争点について自分の考えを答えると政党名が示される仕組みで(答えは複数用意されており、そこから選ぶ)、NPO法人などが提供、運営。利用者は徐々に増え、投票の足掛かりになっている。

 さらに「センキョ割」がある。投票後に受け取れる投票済み証明書(発行は各自治体の選挙管理委員会による)をセンキョ割協力店で見せると、飲食費の割引サービスなどが受けられるもの。一般社団法人選挙割協会のセンキョ割学生実施委員会と各地域の店や企業が連携して取り組んでおり、全国的な活動に広がりつつある。

 次の国政選挙は3年ほど先になる見通しだが、地方選挙には来春予定されている苫小牧市議会議員選挙などがある。投票率が示すのは、母国や郷土の政に対する私たちの思い。低いままでは恥ずかしく、多様な工夫で投票が行動に結び付いていくことを期待する。(林)

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