6月に北広島市で行われた第27回全道中学空手道選手権大会の男子団体組手で、苫小牧啓明中学校が準優勝に輝いた。現在は8月26日から鹿児島県で行われる予定の全国大会に向けて、稽古に熱が入っている。
男子団体組手は3人1チームのトーナメント戦で順位を決定した。唯一の3年生としてチームをリードする林依吹(成空会川沿)は、札幌屯田北中との決勝で「緊張で思うように体が動かなかった」が、初めての全国大会出場に笑顔を見せる。小学1年から空手を始め、今年で競技から離れるという。集大成となる全国大会に向けて「最後の舞台で思い残すことがないように、いい結果を出したい」と意気込む。
2年の小川柊太(志濤館)は「相手にポイントを取られても逆転できるよう、フェイントをかけながら得意の刻み突きで攻めた」と話す。チームメートとは別道場ながら、毎週土曜の出稽古でチームワークを高めてきた。全国大会に2度の出場経験がある。「全国大会では得意技を使いながら、悔いの残らない試合運びをしたい」
今回が中学初の大会出場だった1年の岡田飛翔(成空会川沿)は、勝つと全国出場が決まる準決勝で大将として登場。劣勢の状況で、得意の上段蹴りを決めてチームを勝利へ導いた。初の全国大会に向け、「先輩2人が信頼できて心強い。いい思い出になるよう頑張りたい」と闘志を燃やしている。
監督の成空会川沿の八木瑞樹さんも啓明中出身で、3人と同じように男子団体組手で全国大会に出場したが、1勝が遠かった。「3人とも学年は違うが、良いところは高め合い、切磋琢磨(せっさたくま)できる関係。初心に帰り、全国大会まで基礎から徹底的に稽古したい」と後輩たちを後押しする。

















