苫漁協、あすにもホッキ漁再開 太平洋西部海域の出荷自主規制を解除 

苫漁協、あすにもホッキ漁再開 太平洋西部海域の出荷自主規制を解除 

 ホッキ貝からまひ性貝毒が検出され、7月7日から漁を停止していた太平洋西部海域の苫小牧、鵡川、いぶり中央の3漁業協同組合は2日、出荷の自主規制を解除した。道によると、1日の検査で規制値を3週連続下回り、同海域全体でホッキ貝の安全・安心を確認。水揚げ日本一を誇る苫小牧漁協は、3日にも1カ月弱ぶりに漁を再開する予定だ。

 道によると、1日に3漁協がそれぞれホッキ貝を水揚げ・検査して、3週連続で国の規制値を下回ったことを確認し、2日の規制解除が決まった。サラ貝、バカ貝の出荷規制は継続している。自主規制をめぐっては、7月4日にいぶり中央漁協が水揚げしたホッキを検査し、7日に毒性値が国の規制値を超えたことを確認したため、同日から海域全域で操業・出荷を中止。検査で規制値を3週連続下回れば、自主規制を解除する方針だったが、12日の検査でサラ貝、バカ貝も規制値を超え、検査を続けてきた。

 苫小牧は規制解除の2日、しけで出漁できなかったが、苫小牧漁協の尾本英二専務理事は「再開が決まり、ほっとしている。風が変われば、あすには漁ができそう」と笑顔。同漁協は自主規制が決まった際、直前に出荷したホッキ約12トンを自主回収し、1000万円弱の負担も生じたが、「安全なものを流通させるのが組合の責任。今後も自己負担になるが毎週検査して出荷する」と強調。漁獲ノルマ年間約860トンの設定も変更しない予定だ。

 苫小牧産ホッキはあすにも出荷が再開する見通しで、マルトマ苫小牧卸売の西田浩一社長は「影響が大きかったので、規制解除されてよかった」と歓迎。指定管理者の市公設地方卸売市場では出荷規制中、稚内産などのホッキも流通したが「ホッキ自体の単価が上がり、流通もほぼなかった。売り上げも月5000万円ぐらい影響した。何より日本一のホッキが市場にないのは寂しかった」と話す。

 市外から観光客が訪れる海の駅ぷらっとみなと市場(港町)に店を構える山本水産の山本英誠社長は「客足に大きな影響はなかったと思うが、地方から出荷規制を知らずに来て『苫小牧のホッキがない』と残念がる人もいた」と振り返り、「お盆に間に合ってよかった」と喜んでいた。

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