通信環境に課題も 授業活用増えICTスキル向上 苫小牧市 1人1台タブレット2年目

通信環境に課題も 授業活用増えICTスキル向上
苫小牧市 1人1台タブレット2年目
ICT機器を駆使し発表する生徒=苫小牧東中学校

 児童生徒1人に1台のタブレット端末を導入して2年。苫小牧市内の中学校は、授業でのタブレット活用機会が増えてICT(情報通信技術)スキルの向上が見られる一方、通信環境が不安定になるなど学校や自宅での使用に課題も見つかっている。市教育委員会は「夏休み期間中に通信環境について調査し、改善に向けた対策を検討する」と話す。

 東中学校(五十嵐昭広校長、270人)は7月1日、ICTを駆使した授業参観を実施した。3年生はタブレットを片手に5月16~18日の修学旅行での出来事を発表。事前に写真を取り込んでパワーポイントにまとめ、テレビ画面を見せながら保護者らに説明した。

 高桑凛さん(14)は「タブレットで文字を打ち込むのが難しかったが、だんだん慣れてきた」と言い、五十嵐校長も「昨年に比べてスキルが上がっている」と評価した。発表を見た保護者の主婦(50)は「今の子どもは時代に対応していてすごい」と感心していた。

 啓明中学校(荒川歩校長、331人)は7月20~22日、各学年ごとに自宅でタブレットを接続し、オンライン学習が可能かを確認する「試験的オンライン学習」を実施。22日は3学年101人が学校からタブレットを持ち帰った。

 3年2組は初めて画面越しに授業を行い、道下靖志教諭(50)は「たまに音声が途切れたが、目標だったお互いの顔を見ること、声を聞くことはできた」と一安心。一方で「まだ黒板を使った授業ができていない。画面を通して文字が見えるのか」と不安材料を挙げた。同校のICT担当の尾形祐樹教諭(26)も「一度に大人数がつなぐと回線が重い」と問題点を指摘。「今後、実際に自宅とつないで授業する場合に教員がどれだけタブレットに慣れているかが課題」と話した。

 ウトナイ中のICT担当の秋田知宏教諭(27)は「昨年度は慣れるのに精いっぱいだった。今年度は活用できるようになり、いろんな場所で調べ学習ができるようになった」と学習の質が上がったことを評価しながらも、「全員同時につなぐと、やはりつながりづらい」と問題点を指摘した。

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