苫小牧市と千歳市にまたがる樽前山(1041メートル)で7月下旬、幾つかの高山植物の生息適地に、人為的に掘られたとみられる穴が複数開いているのを市民グループが見つけた。樽前山は支笏洞爺国立公園内にあり、花の種類や生息場所によって持ち去る行為が法律違反になることがある。現場は登山道から外れた場所で危険もあり、関係者は「盗掘は絶対にやめてほしい」と呼び掛ける。
「樽前山の自然を愛する会」(新沼友啓代表)のメンバーが同28日、樽前山に本来生息していなかったコマクサを除去する環境省の事業に同行した際、発見した。現場は八合目付近の外輪山手前で、登山道からも約10メートル離れた傾斜地。ほぼ四角く削り取られたような最大20センチ四方のくぼみが3カ所あり、深さは10センチほど。新沼代表は「咲いていたとすれば、コマクサかイワブクロ(タルマイソウ)ではないか」と推察する。
同山で長年、パトロール活動も続けてきた新沼代表は「悪質な盗掘は最近なかった」と振り返り、登山者の増加に伴い「登山道を外れて歩くマナー違反を見掛けるようになった」と指摘。「盗掘が許されないのはもちろん、植物を踏み荒らしたり、斜面が崩れたりする危険性もある」とマナーを守るよう訴えている。
















