【徳島県鳴門市、北畠授】全国高校総体の陸上第3日は5日、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで男女8種目の決勝などが行われた。男子砲丸投げの内田勘太(北海道栄3年)、女子円盤投げの中島愛梨(厚真1年)は予選落ちした。
男子5000メートルに挑んだ北海道栄の廣田陸(3年)、井上寛大(同)は決勝進出を逃した。
【男子】
▽5000メートル予選1組 (18)井上寛大(北海道栄)15分1秒61▽同3組 (17)廣田陸(北海道栄)15分9秒71▽砲丸投げ予選1組 (17)内田勘太(北海道栄)14メートル42
【女子】
▽円盤投げ予選2組 (17)中島愛梨(厚真)34メートル93
―力走も、全国の壁厚く〔男子5000メートル〕
道栄駅伝部の2エースが決勝進出を目指し力走も、やはり全国の壁は厚かった。
廣田は前半から積極的なレースを展開した。「いけるところまで攻める」と1周目の400メートルをすぎたあたりで、外側から一気に集団前方に出た。名だたる道外の駅伝常連校の選手と互角の走りを披露し「自信になった」。
憧れの先輩からのエールも発奮材料だった。前回高校総体男子5000メートルで決勝進出を果たした同じ苫小牧育ちの森(現東京国際大1年)と7月下旬に再会。「ベストを尽くせば結果はついてくる」と背中を押されていた。
中盤まで懸命に食らいついたが道大会(6月)以降、不調から思うように練習を積めていなかったことも響いて最後は失速。14分24秒の自己ベストに近い走りができれば予選突破の可能性も広がっただけに「もっと勝負できた」と悔やんだ。
一方、駅伝部主将の井上は終始後方でレースを展開。2400メートル以降、一気に先頭集団との差が開くとギアを入れ直すことはできず、15分台のタイムに終わった。
10月の全道駅伝(網走市)に向け気持ちを切り替える。ライバル札幌山の手はもちろん、東海大札幌など他校も戦力十分。3年ぶりの全国大会出場権獲得に向けて廣田は「全国との差を井上と2人でしっかり後輩たちに伝えていきたい」と語った。




















