決勝・3位決定戦を中止―道栄、苫中央はベスト8〔高校選抜アイスホッケー〕

決勝トーナメント準々決勝〔埼玉栄―苫中央〕好セーブを見せた苫中央のGK高瀬=6日、ダイナックス沼ノ端アイスアリーナ

 第17回全国高校選抜アイスホッケー大会は、大会実行委員会が策定した「新型コロナウイルス感染症拡大防止に関する基本方針」に基づき、上位チームから体調不良者が出たため、7日の決勝、3位決定戦を中止にした。6日に行われた準々決勝では、北海道栄が八戸工大一に2―4、苫小牧中央が埼玉栄に0―10で敗れた。
 大会は2日に開幕。全国から27チームの出場を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で武修館、釧路江南、東京都高体連選抜、関大一、福岡ブレーカーズが欠場。22チームが3、4チームずつ8ブロックに分かれて予選リーグを展開し、各ブロックの代表8チームによる決勝トーナメントが行われた。

6日
 ▽決勝トーナメント準決勝
八戸工大一2―1清  水
 ▽得点者【八】石ヶ森(高崎)米田将(佐々木、中村慈)【清】一二三(杉江、脇本)▽GK【八】佐藤【清】吉田
埼 玉 栄14―1水戸啓明
 ▽得点者【埼】吉村(吉川、杉本)高見澤(安藤)北条(杉本、吉村)木村詠(小桑、山口)筒本(桃井)木村詠(毛塚)岡田(木村詠、朝比奈)毛塚(小桑)安藤(朝比奈、古戸)北条、筒本(野中)高見澤、安藤(古戸、大石)木村陽(赤藤)【水】与那嶺(杉野)▽GK【埼】小林、長【水】ホワイト
 ▽同準々決勝
八戸工大一4―2北海道栄
 ▽得点者【八】平井(黒丸)沼端(米田浬、藤田)高崎、平井(佐々木)【栄】加藤伶(西尾)柳橋(加藤伶、西尾)▽GK【八】月舘【栄】常川
埼 玉 栄10―0苫小牧中央
 ▽得点者【埼】北条(朝比奈)朝比奈(小桑)大石(棚橋、朝比奈)北条、北条(岡田、朝比奈)毛塚(朝比奈)小桑(吉川)棚橋(毛塚、木村詠)赤藤(小桑、吉川)小桑(朝比奈)▽GK【埼】宮脇【苫】高瀬、大塚
 ▽準々決勝 水戸啓明9―5岩手県選抜、清水4―2白樺学園

―苫中央、大敗も”次のステップ” 
 埼玉栄に大敗となった苫中央。腰越監督は「地元以外の強豪と一つ上の舞台で戦うことができてよかった。選手らにはいい経験になった」と話した。
 シュート数は苫中央7本に対し、埼玉栄は76本。試合も終始栄ペースで運ばれたが、選手らの体を張った守りで幾度もピンチをしのいだ。「GKも安定した守りで健闘したし、プレーヤーも気持ちを全面に出して戦った」とたたえた。
 今大会を通して「予選3連勝で浮き足立つ場面もあったが、まずは非を受け入れる力を持って、自分たちの立ち位置を知ることが大切。この経験を次のステップに生かしたい」と語った。

―道栄「2ピリオドが全て」 
 惜しくも敗れた道栄。「2ピリオドが全てだった」と小林監督は話した。
 1ピリオドは互角に戦った。続く2ピリオドで一気に3点を許した。「足が止まってしまい、スティックでの反則も多くなった」と肩を落とすように、反則は1試合で10とチャンスを相手に与えてしまった。
 「底からはい上がってきたチーム。劣勢でも諦めずに戦う姿勢と力を感じたし、上を目指せるチームだと選手に改めて気付かされた」と評価。鴨林主将(3年)は「個人プレーだけじゃ高校アイスホッケーは通用しない。今後は仲間との連係を深めて、チームプレーの強化に励みたい」と話した。

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