北口本人も驚く逆転V 投てき種目で 勝負強く連勝 陸上DL 女子やり投げ

北口本人も驚く逆転V 投てき種目で 勝負強く連勝 陸上DL 女子やり投げ
陸上のダイヤモンドリーグ(DL)シレジア大会の女子やり投げで優勝した北口榛花=6日、ポーランド・シレジア(ロイター時事)

 ポーランドのシレジアで6日に行われた陸上のダイヤモンドリーグ(DL)で、女子やり投げの北口榛花(24)=JAL、旭川市出身=が今季自己最高の65メートル10をマークして優勝した。DL初出場で制した6月のパリ大会から連勝。投てき種目で日本女子初のメダルとなる銅を獲得した7月の世界選手権(米オレゴン州)に続き、勝負強さを発揮した。

 4投目に61メートル76を出して、世界選手権銀のカラ・ウィンガー(米国)をわずか1センチ上回る3位で最終6投目を迎えた。観客席に手拍子を促してからやりを放つと、自身の日本記録まで90センチに迫るビッグスロー。世界記録保持者のバルボラ・シュポタコバ(チェコ)らを逆転し、ぴょんぴょん跳びはねて喜んだ。

 6投目に記録を伸ばしたのは、世界選手権決勝と同じ展開。自身のツイッターに「みんなびっくりしていると思いますが、私も同じくらいびっくりしています」とつづるほど、本人も驚いていた。

 チェコ出身のセケラック・コーチに指導を受け、「13日連続で練習したことがある」と話すほど貪欲に自身を追い込んでいる。世界選手権の後も帰国せずにチェコの練習拠点に戻り、3日間休んだ後に練習を再開。好調を維持し続けている。

 「世界中にファンをつくれたらいい」と胸を躍らせ、2024年パリ五輪の金メダルを目指す日本の第一人者。今季のDLは2戦2勝で、10日のモナコ大会にもエントリー。DL総合優勝という、さらなる偉業をたぐり寄せたいところだ。

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