苫小牧のヒロシマ・ナガサキを語り継ぐ会(舘崎やよい代表)は9日、苫小牧市糸井の三星本店ハスカップホールで朗読会「あの日を忘れない」を開いた。約45人が来場。一瞬にして人々の命を奪った原爆の恐ろしさを伝える詩などが朗読され、会場は非核平和の祈りに包まれた。
今回で27回目の取り組み。被爆した人々の悲しみや絶望、怒りをつづった文を、同会のメンバー9人が朗読。大やけどを負った母が家の下敷きになった妹を助けようと最後の力を振り絞り、そのまま亡くなった様子を書いた作文や、爆心地から近い順に死亡率が上がることを「死の同心円」と表し、一発の爆弾がもたらした悲劇を伝える記録集の一部などを読み上げた。
また、苫小牧南高校の演劇部7人は、東日本大震災の津波で子どもを亡くした親が、何とか前を向こうとする姿を描いた絵本「ひまわりのおか」を披露した。
広島の原爆ドームが戦争のむなしさを訴える、アーサー・ビナード作の絵本「ドームがたり」を、苫小牧東高校演劇部の生徒が朗読劇に脚本化した作品も発表。朗読は同会のメンバー4人が担当し、情感たっぷりに読み上げた。
朗読会に初めて参加した苫小牧南高校演劇部の西山ひなさん(15)は「今までは戦争は少し人ごとだったけど、身近な問題に感じることができた」と話していた。
















