マルちゃん杯北海道少年柔道大会 尚志館當摩道場  4年ぶりV 小学生柔道

マルちゃん杯北海道少年柔道大会 尚志館當摩道場 
4年ぶりV 小学生柔道
金メダル片手に笑顔の尚志館當摩道場メンバー

 苫小牧の柔道クラブ、尚志館當摩道場が7月17日に北見市で開かれた第36回マルちゃん杯北海道少年柔道大会団体戦小学生の部で4年ぶり2度目の優勝を果たした。1ポイント差の相次ぐ接戦を制して全日本大会(9月18日、東京武道館)切符も獲得。先鋒(せんぽう)として出場全試合で勝利し、最優秀選手賞のフレッド・ワダ杯に選出された前川月穂(明野6年)は「チームの流れが良くなるようにプレーした結果」と喜んだ。

 道内最高峰の団体戦舞台には47チームが出場。4枠の全日本大会出場権を懸けたトーナメント戦を繰り広げた。先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の5戦を行い、勝利数(同数の場合内容)で勝敗決定。尚志館は前川、水見紀織(美園6年)、橋本春香(同)、上田祐彰(苫小牧西6年)、小嶺悠人(沼ノ端6年)、平舘陸(北星6年)、加藤倫大郎(ウトナイ5年)で挑んだ。

 決勝までの5試合中3試合が3―2と息詰まる接戦だった。3回戦の札幌市手稲少年団(札幌)は1―2から副将平舘が相手エースを倒して金星を挙げると、大将水見も続いて逆転勝利。準決勝の厚別区体育館柔道クラブ(札幌)戦、決勝の北見なかざわ道場(北見)戦では先鋒前川、次鋒上田が勝利し試合を優位に進めたことが奏功した。

 2018、19両年の全道級大会小学低学年の部連覇をはじめ、昨年夏の道小学生学年別大会個人戦では水見、前川、上田が入賞するなど力のある6年生がそろう代だった。しかし、今年3月の道優勝大会では第1シードながらトーナメント3回戦敗退。「強い相手に当たっても何とかしようという気持ちが誰にもなかった」と水見は振り返る。

 「特に力のある水見、前川に他の選手が頼ってしまっていた」(水見智織監督)状態を打破するため、新型コロナウイルスに細心の注意を払いながら、クラブ合宿や出稽古などを精力的に行った。技術面だけではなくピンチで踏ん張れる強い精神力や、率先励行の人間性構築を促した結果、団体戦に不可欠な「次につなぐ意識が出るようになった」と監督。尚志館の水見秀紀代表は「試合ごとにファインプレーをする選手が必ずいた。成長の証し」と語った。

 全日本大会まで約1カ月。水見監督は「まだまだ我慢強くやれる、伸びしろがある」と個々の成長に期待する。前川は「全国でも勝てる試合がしたい」。チームの中心的存在の水見は「みんなが同じ目標を持って頑張ろうと思える雰囲気をつくっていく」と語った。

 ▽決勝 尚志館3―2北見なかざわ道場▽準決勝 尚志館3―2厚別区体育館柔道クラブ▽準々決勝 尚志館3―1函館柔道スポーツ少年団(函館)▽3回戦 尚志館3―2札幌市手稲少年団▽2回戦 尚志館5―0北海柔道クラブ(札幌)

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る