苫小牧市教育研究所は25日、不登校ゼロを目指した学校づくりについての研修講座を市教育福祉センターで開いた。元中学校教諭の小林美佐子さん(61)が講師を務め、教員時代に行った不登校対策を紹介。「誰にでも居場所のある学校を」と強調した。
小林さんは、神奈川県教育委員会湘南三浦教育事務所の教育指導員。茅ケ崎市の中学校で国語科の教員を務めた後、同市の2校で校長職を担い退職した。
講座では、不登校の原因には教員と生徒でギャップがあることや学校に行けない生徒の思いを紹介。「不登校を生む環境は学校にある」と考え、自身が他校の取り組みを基にして2019年に開設した「校内フリースクールSR(スペシャルルーム)」について写真を交えて説明した。
SRは生徒が安心できる居場所を―とつくった教室で、開設には専任教員の配置やリラックススペースの設置が大切とし、「生徒が自分を見詰める場所。教職員が理念を共有することが大事」と訴えた。
開設後は年々不登校生徒数が減っているといい、「SRの必要ない学校が理想。教室がSRになってくれれば」と思いを述べた。
このほか、SRに関わった教職員や通った後で通常学級に復帰した児童の声も紹介した。
同講座は対面とオンラインで実施し、市内から教員78人が参加した。苫小牧澄川小学校の宮脇公治教諭(52)は「子どもたちにどんなサポートができるか考えさせられた」と話した。
















