第101回全国高校サッカー選手権大会苫小牧地区予選大会は28日、苫小牧市緑ケ丘公園サッカー場で決勝が行われ、駒大苫小牧が4―1で苫小牧工業を下して優勝した。
試合は駒大苫が前半12分、右コーナーキックからDF保坂善里(3年)がきれいにへディングで合わせて先制。14分には左からのクロスを再び保坂がヘディングで押し込んで試合の流れをつかんだ。25分にはカウンターからMF五十嵐圭吾(3年)が3点目。36分はMF大藪慈生(3年)が中央からミドルシュートを決めた。
苫工は駒大苫プレスの隙を突いて31分に1点を返したが、DF陣が前半の要所で踏ん張り切れなかった。
大会は東胆振、日高から9チームが出場。優勝した駒大苫は全道大会(10月15~23日、札幌市など)に出場する。
▽決勝
駒大苫小牧4―1苫小牧工業
27日
▽準決勝
駒大苫小牧8―0静内
苫小牧工業5―0北海道栄
―保坂、流れつまむヘッド
予選免除のプリンスリーグ降格のため、今季は5年ぶりの地区予選スタートとなった駒大苫。決勝で気を吐いたのがDF保坂。前半12分、14分に自慢のヘディングで2点を奪い、流れをぐっと引き寄せた。「早い時間帯に1点目が取れて流れに乗れた」。胸の中にはプリンス降格の悔しさを秘める。「目標は全道のトップ。全国で勝てるチームに」と引き締めた。
チームは8月の本州遠征などで強化を進めながら、コンディション調整が難しい中で予選を勝ち切った。岡崎監督は「セットプレーで2点取れたのは大きい」と振り返ったが、攻守に停滞した時間には「ボールと人を動かしながら判断良くプレーできなかった」と課題も挙げた。
チームには昨年の選手権全道予選ベスト4のメンバー7人が残る。「道予選まで1カ月半ある。まだ成長できるチームです。優勝しか考えていない」と全道王者に照準を合わせた。




















