平和の鐘 市民文化ホール屋外に 検討委発足し初会合 高校生らのデザインも参考

平和の鐘 市民文化ホール屋外に
検討委発足し初会合 高校生らのデザインも参考
市が設置する「平和の鐘」について意見を交わす委員ら

 非核平和都市条例を持つ苫小牧市のシンボルとして、市が設置する「平和の鐘」の検討委員会(山田学委員長)が30日、発足した。同日、市役所で開かれた初会合には委員7人が出席し、2026年に開設予定の市民文化ホール(旭町)の屋外スペースを候補地とすることや、制作時には市内の高校生らが考えたデザインを参考にする―といった方向性を確認した。

 委員は「命と平和の鐘設立を願う苫小牧市民の会」(出雲路英淳、森山弘毅共同代表)をはじめ、非核平和に取り組む市民らと市の関係部署職員の計8人。岩倉博文市長は委嘱状を交付し、「平和の鐘は、この地域に住む人やこれから生まれてくる新しい市民に、平和の意味と価値を伝える象徴。皆さんの力で後世に残るものにしたい」と述べた。

 委員の1人で市民ホール建設準備室の辻川新之介主幹は鐘を設置する候補地として、ホールの建築作業への影響が少なく、駐車場に面し多くの市民の目に触れやすい敷地南東側の屋外スペースを提案。多くの委員から「屋外なら施設の休館などにかかわらず、市民がいつでも訪れられる」と賛成の声が上がった。

 デザインの作成については、市民団体ぴーすぷろじぇくと苫小牧が2年前に市内の高校生から集めた鐘のデザイン案も参考にすることを確認。市内の芸術家やデザイナーへの依頼も視野に検討を進めることとした。

 委員を務める出雲路共同代表は「皆さんの思いが形になり、本当にうれしい。鐘を設置してからが真の出発。成人式や平和祈念式典で鳴らすなど、さまざまな用途があるはずなので、その点も考えていきたい」と期待を込めた。

 「平和の鐘」は戦後75年の20年、ぴーすぷろじぇくと苫小牧が設置を呼び掛け、21年4月に同市民の会が発足。同年11月に設置を求める要望書を、今年4月には署名6150筆と募金112万504円を市に提出した。岩倉市長はこれを受け、市民文化ホールに設置する考えを表明。場所やデザインについて、運動を進めてきた市民の意見を取り入れるため検討委を立ち上げた。

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