苫小牧VC、全国で好成績―中学ビーチバレー

湘南藤沢カップで奮闘した苫小牧VCメンバー

 苫小牧市内の中学女子バレーボール選手で構成する苫小牧VCが、8月に道外で行われたビーチバレーの全国大会で好成績を挙げた。4人制の第13回湘南藤沢カップ全国中学生大会(神奈川県藤沢市)女子で道内勢男女通じて初の8強入り。2人制の第2回全国中学生選手権大会(愛知県碧南市)女子では、柳本一華(ウトナイ3年)・澤田苑果(和光3年)組がベスト16となった。川口智将代表(和光教諭)は「北海道の新たな扉を開けてくれた」と健闘をたたえた。

 湘南藤沢カップ女子の部は全国36チームが出場。12組の予選リーグと、各組の同順位同士によるトーナメントを展開した。7月の道予選を制した苫小牧VCは須藤心菜(明倫3年)、田中優和(同)、坂田夢姫(啓明3年)、佐藤柚夏(緑陵2年)、山﨑理奈(同1年)、本間夏鈴(啓明1年)で挑んだ。

 大半が身長150センチ台と小柄な布陣だったが、粘り強さは一級品だった。予選9組は3チームが1勝1敗で並ぶ大混戦。幸先良く1勝した苫小牧VCは、続く加古川浜の宮中学(兵庫)戦で24点以上を取らなければ1位トーナメントに進出できない状況になった。

 21―24と先にマッチポイントを握られるも「みんな笑顔でプレーできていた」と須藤主将。そこから3連続ポイントを奪い、敗れはしたがポイント率で同組の2チームを上回った。

 決勝トーナメントは1回戦を快勝。身長175センチのエース擁するOWLS(岩手)との2回戦では20―25と善戦した。

 32ペアが出場の全国中学生選手権に挑戦した柳本・澤田組。共に身長160センチ後半と体格の良さを生かして予選グループBで2勝1敗。2位戦では、同トーナメントを制した周南BEACH(静岡)に12―21で敗れた。

 「強いチームは2人制バレーに慣れている。フォーメーションやサインプレーなど動き方が自分たちとは違った」と柳本。それでも「楽しくプレーはできた」と語った。

 川口代表は「この経験を生かして、通常のバレーボールでも上を目指せるように頑張ってほしい」と期待した。

 【湘南藤沢カップ】

 1位トーナメント

 ▽2回戦 OWLS25―20苫小牧VC▽1回戦 苫小牧VC25―18大宮VBC(京都)

 予選

 ▽9組 苫小牧VC25―23鹿屋東POP(鹿児島)、加古川浜の宮中学25―24苫小牧VC▽同順位 (1)苫小牧VC 1勝1敗(ポイント率1.020)(2)鹿屋東POP 1勝1敗(同1.000)(3)加古川浜の宮中学 1勝1敗(同0.979)=同勝敗数はポイント率

 【全国中学生選手権】

 2位トーナメント

 ▽1回戦 周南BEACH21―12苫小牧VC

 予選

 ▽グループB 苫小牧VC21―12熊野中(広島)、苫小牧VC21―7御宿ビーチガールズ(千葉)、照・凛ドリハ(岐阜)21―13苫小牧VC▽同順位 (1)照・凛ドリハ 3勝(2)苫小牧VC 2勝1敗(3)熊野中 1勝2敗(4)御宿ビーチガールズ 3敗

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