胆振東部地震発生から4年を迎えた6日、地震で19人が犠牲となった厚真町吉野地区の献花台には未明から町民らが足を運び、手を合わせた。復旧への手応えを感じる一方で、いまだ癒えることがない悲しみを抱える様子もうかがえた。
日高町在住の郵便局員、佐藤力さん(46)は厚真町共栄に住む両親の知人が犠牲になった話を聞き、毎年この時期に吉野地区を訪れる。「4年はあっという間に過ぎたが、まだ震災の爪痕が残っている」と振り返りながら、「東日本大震災で被害が大きかった東北地方でもまた大きな地震が来ている。備えは重要だと改めて感じたし、(震災直後は)自分も厚真にいたので不安は消えない」と話した。
本郷地区の押見正敏さん(66)は、町役場勤務時代に同期だった中川信行さん(当時62)に思いをはせ、「安らかに眠ってほしい」と目頭を熱くした。4年がたち復旧が進んだことから「表向きは大分よくなったように見えるが、それぞれ人の気持ちの部分ではまだ引きずっている部分があるのでは」と語った。
富里地区の農業、伊部義之さん(54)は「自らの復旧を実感したことで、やっとここまで来たと思えるようになった。みなさんが早く日常を取り戻してくれたら」と願った。
このほか正午には町内でサイレンが鳴り、町民らが亡くなった37人(災害関連死含む)を悼み黙とうした。
















