日本野鳥の会苫小牧支部主催の「難民化するアオサギ」と題した講演会が4日、苫小牧市植苗のウトナイ湖野生鳥獣保護センターで開かれ、市内外から約30人が来場した。北海道アオサギ研究会代表の松長克利さんが講師を務め、道内のアオサギを取り巻く環境と保全活動の意義について語った。
アオサギは全長90~98センチまで大きくなり、日本に生息するサギ類の中で最大。繁殖は多くの場合、数十から数百のつがいが1カ所に集まって行われ、営巣場所(コロニー)は樹林になるのが一般的という。
松長さんは近年、繁殖可能な湿地帯が開発行為で埋め立てられたり、アライグマなどの外来種に襲われたりして、アオサギが「難民化」していると指摘。一方、苫小牧市内では、半世紀以上前から地元の人たちが営巣状況などの記録を残してきた経緯に触れ、「これだけ長期間のモニタリングは国内で珍しい」と評価した。
沼ノ端拓勇樹林(拓勇西町)では今も営巣が確認されており、松長さんは「アオサギに親しみを持つ人を増やすのも保全を考えるときには大事。苫小牧の貴重な歴史を広く市民が共有できれば」と期待した。
来場した札幌市の伊達信裕さん(82)は「昔から保全活動に励む人たちがいたことが分かり、勉強になった」と話していた。
















