政府が新型コロナウイルスの水際対策を緩和した7日、新千歳空港の国際線はくしくも旅客便の運航がゼロだった。7月に再開した定期便の相次ぐ運休もあり、この日は全便欠航を余儀なくされた。一方、タイ・バンコク線の再開が公表されるなど、年末に向けて新たに復便の動きも。さらなる対策の緩和が「本格復活」の鍵となりそうだ。
水際対策の緩和は、ワクチン3回目接種を条件に陰性証明の提出を不要としたほか、入国者数の上限を1日当たり2万人から5万人に引き上げ、添乗員を伴わないパッケージツアーも解禁。一方、新千歳の国際線旅客定期便の運航は7日現在、韓国・仁川線にティーウェイ航空、台湾・台北線に中華航空(チャイナエアライン)の2社のみ。
仁川線は、7月17日に大韓航空が最初に再開し、毎週木・日曜に1日1往復していたが、8月18日から運休し、9、10月は現時点で運航予定はない。ティーウェイも7月21日に再開し、同28日から毎日1往復していたが、9月の運航予定は3、6、9、12日の4日間のみで、13日以降は10月末まで運航ゼロの見通しだ。
航空各社からは「日本は水際対策が厳しく、入国者の上限やビザ(入国査証)取得があるうちは、旅客需要はなかなか回復しない」「早期に再開したいが水際対策緩和の効果を見極める必要がある」との声も上がる。中華航空も8月26日から台北線で、旅客便を毎週金曜に1往復しているが、「貨物で定期便の運航を続けているからできる対応」と説明する。
ただ、水際対策の緩和に期待は大きく、6日にはタイ国際航空がタイ・バンコク線を、12月2日に再開すると発表した。2020年3月以来、2年9カ月ぶりの復便で、同社は「7日の入国制限緩和を受け、ますます高まる渡航需要に応える」と意気込む。機材もボーイング787―8型機(256席)を用意し、冬ダイヤで毎日1往復を計画。シンガポールの格安航空会社(LCC)スクートも、11月からシンガポール線の直航便と台北経由便の再開を発表している。
















