職業選択に役立つインターンシップ(就業体験)。苫小牧市内の大学や高校でも8月ごろから、取り組みを進めている。学生や生徒たちが、地元の企業、事業所、商業施設などで担当者やプロから説明を受けたり、実際に業務を体験したりしており、企業や業界に理解を深める貴重な機会になっている。
イベントのサポートも
北洋大の学生
北洋大学(奥村訓代学長)=錦西町=では、学生52人が市役所、飲食店、リサイクルショップなどで見学や作業体験をしている。
同大は科目の一つとして、座学で心得やマナーを学んだ後、4日間程度各企業に出向いて就業体験する「インターンシップA」(短期インターンシップ)を2年生以上を対象に設けている。学生から事前に希望する職種や業界を聞き、受け入れ先を選定。夏休み期間中の8月から、順次実施している。
トートー事務機(元中野町)は4、5両日、学生2人を受け入れた。初日は同社の代表も関わる市表町でのまちなかイベント「HOKOTEN(ホコテン)」をサポート。翌日は社員から、会社の概要を聞いたり働く様子を見学したりした。2人とも観光業界に興味があり、市観光振興課や苫小牧観光協会にも出向いた。
「コロナ禍で家に引きこもっていることが多く、アルバイト経験もなかったので、非常に貴重な体験だった。大学では学べないことばかり」と中国からの留学生で、4年の于卓民さん(23)。2年の土谷みありさん(19)も「キャリア創造を考える機会になり、視野が広がった」と話した。
事務作業などに携わる
苫総経高の2年生
苫小牧総合経済高校(古市俊章校長)=新開町=では、2年生117人が7~9日の3日間、商業施設、幼稚園、警察署などで実際に業務を体験した。
総合的な探究の授業の取り組み。コロナ禍でこの2年間は控え、3年ぶりに実施した。
生徒たちは校内での事前授業で履歴書の書き方やマナーを学んだ後、35の事業所に分かれて実務に携わった。
市役所介護福祉課では3人が実習した。初日は部署の概要や同課で扱う介護保険制度に関して説明を受け、事務作業を経験。担当者の話に耳を傾けながら真剣な表情でメモを取り、作業に臨んだ。2日目以降は市の介護予防教室「げんき倶楽部」やシルバーリハビリ体操指導士養成講座に同行し、見学や業務体験をした。
「パソコンでの事務作業は難しいと思っていたけれど、してみると楽しい」と大橋奈々さん(16)。市役所の仕事に興味があった小笠原梨奈さん(16)は「(職員は)テキパキ働いていてすごい。より入りたいと思った」と話した。
工事現場で測量体験
苫工高の土木科2年生
苫小牧工業高校(諸橋宏明校長)=高丘=では、土木科の2年生2人が6~8日、道路建設(本社札幌市)の協力により市内の工事現場などで見学や測量体験をした。
7日は沼ノ端の同社中央試験所で、アスファルト合材の製造方法や作業工程について座学で説明を受けた後、ヘルメットを装着し工場を見学。資料に目を通しながら、珍しい機械や資材をじっくり見て回った。
初日は晴海町の工事現場で、ICT(情報通信技術)機器を使った最新の測量方法を体験した。
貝澤竜之介さん(17)は「建設業は汚い、きついと言われるが、来てみるとそんなことはないと思った。初めての体験だらけで面白かった」と感想を話し、鈴木崚平さん(16)も「楽しそうな職場で、やりがいがありそう」と将来を考える機会になったよう。
同社のインターンシップの受け入れは2015年から8回目。過去には、就業体験を機に同社に就職した人もいたという。





















