来年10月の第76回秋季北海道高校野球大会全道大会の全試合の札幌ドーム開催が北海道高野連などから発表された。
秋季大会は日没が早く、天候不順が多い。ナイター設備もあるドームは時間帯や天候にかかわらずにゲームができる。また、優勝チームは神宮大会にも出場できるが、神宮球場と同じ人工芝の環境に慣れることで、より高いパフォーマンスの発揮も期待できる。
秋季大会は例年、札幌の円山、麻生の両球場で行われる。日没が早く、一つの球場では円滑に試合を消化できない。そんな中で、2015年の第68回大会はナイター設備のある旭川市のスタルヒン球場で行われた。この大会は天候に恵まれなかった。雨天順延を挟んだほか、寒い日が多く、ナイター試合も出た。
その一戦。プレーボール時から気温が低く、時折雨が強く降り、強風も重なる秋特有の天候で行われた。終盤、追い詰められたチームの攻撃で、強風による幸運なヒットや考えられないような失策からチャンスが広がり、大逆転につながった。俗に「条件は同じ」というが、目まぐるしく変わった天候は明らかにゲーム展開に影響を与えた。
甲子園では今春から天候不良などで試合が中断した場合、翌日以降に続きが行われる継続試合が導入されたが、地方の議論はこれからになる。道内初のドーム開催で高校野球はどう変わるのか。スタンドの応援風景も円山と違った趣がある? (高)









