苫小牧市内に拠点を持つ空手道場、新極真会柳原道場（柳原義文道場長）の門下生が、このほど千歳市で開かれた第１５回新極真会平山道場空手道錬成大会（全世界空手道連盟新極真会平山道場主催）組手で好成績を挙げた。柳原道場長は「入賞者はもちろん、負けた選手たちも少しの差だった。今後もより一層稽古に励み、今回見つけた課題と悔しさを力に代えてほしい」と選手の活躍ぶりに目を細めた。

　中学女子重量級の部に出場した千葉心愛（千歳・勇舞中２年）が優勝。初戦を上段回し蹴り２回で合わせ一本で勝利。続く決勝は同門の千葉愛來（同１年）との姉妹対決。こちらも得意の上段回し蹴りでの合わせ一本で優勝した。公式戦初の姉妹対決に「緊張せずに自分の力を発揮できた。姉妹だけど良きライバルでもある」と話した。

　１３人のトーナメント戦で競った小学４年男子初級の部で田中鷲磨（ウトナイ）が優勝。初戦から危なげなく３連勝。決勝はタフな相手に手数で攻め、持ち味の精神力で勝利。「優勝できてうれしい。最後まで諦めないで戦った」と胸を張った。

　３人のトーナメントで競った小学１年女子の部では、近江月夏彩（恵庭・島松）が初戦を手数で押し切り判定勝ち。続く決勝では惜しくも敗れたが「銀メダルを取れてうれしい。次は１位になりたい」と話した。

　柳原道場長は「あと少しの差で入賞できなかった生徒も次につながる内容だった。結果に満足することなく、今後も人間性と強い心を持って挑んでほしい」と引き締めた。

　▽入賞者は次の通り。

　▽年長の部　（２）千葉琉愛（認定こども園ひまわり）▽小学４年男子初級の部　（１）田中鷲磨（ウトナイ）▽小学１年女子の部　（２）近江月夏彩（恵庭・島松）▽小学５・６年女子上級の部　（１）田中愛莉（ウトナイ６年）▽中学女子重量級の部　（１）千葉心愛（千歳・勇舞２年）（２）千葉愛來（同１年）▽シニアＢ重量級の部　（１）今田裕士▽一般初級の部　（２）柳原督樹