年間エネルギーの収支ゼロを目指すZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の導入拡大に向け、北海道経済産業局は9日、現地見学会を札幌市中央区の竹中工務店北海道地区FM(ファシリティーマネジメント)センターで開いた。
ZEBは、高断熱化や日射遮蔽(しゃへい)、自然エネルギー利用、高効率設備などの省エネルギー化と太陽光発電を組み合わせて年間の消費エネルギーを大幅に削減する建物。見学会には庁舎や自社ビルの建て替えを検討する自治体関係者、ビルオーナーら約40人が参加した。
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、業務・家庭の建築物に省エネ対策が求められる中、国の第6次エネルギー基本計画でもZEBの普及拡大を掲げる。とりわけ高断熱・高気密の技術が集積する北海道で、導入が期待されているという。
道経産局エネルギー対策課の山崎量平課長は「今後はエネルギー消費量が大きい大規模建築物のZEB化が重要」と国のエネルギー基本計画を説き、道と札幌市の支援制度を紹介した。道内の8月時点の登録は24件となっている。
竹中工務店の担当者は「ZEBはカーボンニュートラルの達成には必須」と強調し、省エネに快適性を備えた木造2階建てのFMセンターの概要を説明。一般流通材を使用する新木架構システム、外壁は高い断熱性と採光を実現した3層のポリカーボネート仕様と砂利による蓄熱や西日の活用をアピールした。
階段は道産カラマツ材を使い、地下水による冷暖房や高さが異なる窓を活用した自然換気を取り入れたという。また、南向きにテラスに配置した畑で野菜や花を栽培するなど、新しいオフィスの在り方を紹介した。
















