チャレンジャー

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 デンマークで行われ、今月初旬閉幕した女子アイスホッケーの世界選手権で代表のスマイルジャパンは最終成績5位となった。トップ5入りは日本の同競技史の中でも輝かしい出来事になるだろう。

 国際連盟の決定で除名処分中のロシア以外の世界10強が出場。日本は優勝カナダ、2位米国、3位チェコ、4位スイスに続く挑戦史上最高戦績とした。女子の世界選手権は1990年に始まり、今年まで21回開かれた。優勝はカナダ11回、米国9回。北米勢が開催のたびに金メダルを競い合い、大会史幕開けからの2強時代が続いている。

 過去に3位を最も多く獲得してきたチームは13回のフィンランド。日本は公式戦当該対決で初めての勝利を奪った。日本が6位だった今年2月の北京大会を含めて五輪も同様で3位となることが多く”銅メダルコレクター”の異名を持つ強豪だ。

 同国に今回はまず上位グループ戦で3―9と大敗した。順位決定ラウンドでスウェーデンを5―4と下して再戦の機会を得て、最終の5位決定戦で互いに0―0で3ピリオドを終えた後、延長戦も両者は無得点。規定のシュート打ち合いで勝ち越し、類を見ない激戦を制した。

 北京五輪後、日本は出場選手24人中11人が若年層中心となったが、飯塚祐司監督は先日、「試合をするごとに成長した」と振り返った。若返った新生代表チームがレベルアップを果たした。来年も世界選手権で最高峰へのアタックが続く。(谷)

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