集中打の道栄、粘りの駒大苫 秋季北海道高校野球室蘭支部予選・総括

Aブロック代決〔大谷室―道栄〕7回、敵失を誘う勝ち越し打を放つ道栄の梶沼=17日、とましんスタジアム

 第75回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選が10~17日、とましんスタジアム=苫小牧市=で開かれた。2年生以下の新戦力で臨む一戦。胆振、日高の20校18チームが2ブロックに分かれて熱戦を展開し、北海道栄、駒大苫小牧が道大会切符をつかんだ。

 Aブロックの道栄は、大谷室蘭との代表決定戦で4点ビハインドから大逆転。終盤七回に7本もの安打をつないで一挙9点を挙げた。代打出場の渡邊魁人(2年)、福島煌也(同)がそれぞれ適時打で起用に応えるなど選手層の厚さも光った。

 その道栄に肉薄したのが25年ぶりの道大会進出を目指した苫小牧東。3回戦の序盤に5点を先行されながら、中盤にしぶとく加点し一時は1点差に迫った。下位からでも得点機を演出する打線は魅力だった。

 力ある3年生が抜け、厳しい船出が予想された苫小牧工業は2回戦で大谷室蘭と1点差の好ゲーム。来季の飛躍を感じさせた。

 Bブロックに入り3年連続の代表権をつかんだ駒大苫。初戦の2回戦終了後から主力を中心に体調不良者が続出し、苫小牧中央との代表決定戦では選手6人を入れ替える厳しい状況にあった。

 それでも相手のミスを突いてノーヒットで2点を奪うなど、「(ともにコールド勝ちした)2、3回戦とは違う泥臭い野球ができた」と佐々木孝介監督は手応えを口にした。

 唯一の合同チームとなった苫小牧西・富川・えりもは、登別青嶺との2回戦を13安打10得点で見事六回コールド勝ち。エース柏村匠海(2年)ら夏の南大会8強を知る選手が残った鵡川は、投打に歯車がかみ合わず、まさかの初戦負けを喫した。

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