マツカワより良い品質で 新「王鰈」 運用開始 鮮度にこだわり ブランド力向上 魚価対策PT

マツカワより良い品質で 新「王鰈」 運用開始 鮮度にこだわり ブランド力向上 魚価対策PT
新「王鰈」をPRする赤澤チームリーダー

 胆振、日高、渡島地区の漁業協同組合などで組織する「えりも以西栽培漁業振興推進協議会」のマツカワ魚価対策プロジェクトチーム(PT)は、マツカワの新たなブランド規格、新「王鰈(おうちょう)」の運用を始めた。従来の「王鰈」規格の条件に、「活」や「活締め」などより良い品質で提供することを追加。関係者は「自信を持ってカレイの王様を売り込む」と意気込んでいる。

 「王鰈」は高級魚マツカワのブランド名で、従来の定義はえりも以西海域で水揚げされた体長35センチ以上。ただ、同海域ではマツカワ資源がかつて枯渇し、現在は稚魚を大規模放流する「育てる漁業」を展開するため、漁獲はそもそも体長35センチ以上に限定している。言わば同海域のマツカワ全てが「ブランド魚」だったため、PTはよりブランド力を高めようと、「品質」にこだわることにした。

 新「王鰈」は、定義に「活または活締めしたマツカワで、漁協などがその品質を認定したもの」を加えた。生きたまま水揚げされたマツカワを出荷直前に締めるなど、鮮度を維持していることなどが売りで、PTチームリーダーの赤澤一貴苫小牧漁協総務部長は「これまでマツカワイコール王鰈だったが、品質をきちんと保障して出すことで、認知度を高めていきたい」と強調する。

 19日から新王鰈の運用を始め、観光情報誌「北海道じゃらん」とタイアップ企画を展開。マツカワの期間限定メニューを考え、地域の宿泊施設や飲食店などが提供し、同誌が10、11月号で特集を組むなど、広告と消費拡大イベントを進めている。新「王鰈」をアピールしようとポスターを6000枚、実寸大サイズのリーフレットを1万枚作成し、「マツカワは今が旬。冬の産卵期を前に栄養を蓄えるため、身が太って厚くなっておいしい」とアピールしている。

 同海域のマツカワは年間漁獲量100トンを超え、1キロ当たり平均卸売価格は1500円以上の高級魚。PTは15漁協と各区自治体、関連事業者が2014年に立ち上げ、マツカワの認知度アップや消費拡大に取り組んでおり、21年度は加工品(冷凍刺し身の薄造り)を発売した。

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